動画の一部書き起こし
宮崎監督との出会いは?
木村さん:
ちょうどもののけ姫の映画を見まして、
少し経った頃だったんですけれど、
あの宮崎さんの作品にわたしの歌で
参加したいなっていう気持ちが強く沸いてきたときが
あったんですよね。
木村さんはその気持ちを一通の手紙にしたため
宮崎監督に送りました。
しばらくして返事が届きました。
中には次回作の構想も書き添えられていました。
曲作りのきっかけは?
木村さん:
なんかあの繰り返ししつこく浮かんでくるメロディーがあったんですよね。
なんかいい曲ができちゃったんで
じゃあこれはまあ映画に合わないとしても
きっと宮崎さん喜んでくれんじゃないかなって気持ちでね、
あの、送ったんです。
それが「いつも何度でも」だったんです。
当時の宮崎監督は「煙突描きのリン」という企画を温めていました。
しかしそれは実現には至りませんでした。
木村さん:
すぐ歌自体は気に入ってくださったんですけれども、
あの~、「煙突描きのリン」という企画自体が挫折しましたと、
そうだったのか~と、少しがっかりしましたけれども、
気に入ってくださったというんで、とても喜んでいたんです。
しばらく連絡は途絶えることになります。
その間、宮崎監督は新たに「千と千尋の神隠し」
の制作に取りかかっていました。
そんなある日、宮崎監督は再び木村さんから送られたカセットを
聞き直します。
そして自分が創ろうとしている映画とこの曲のテーマが
共通のものであることに気づくのです。
はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ
充たされてゆけ
海の彼方には もう探さない
輝くものはいつもここに
わたしのなかに
見つけられたから
書き起こしEND
花も風も街も みんな同じ
この歌詞の部分で、
じゅんころさん(現JUNCOROさん)が
Youtubeでナンも肉体も思考もみんな同じ(だったかな?)
と言っていたところを思い出した。
在るが在るからすべてが立ち上がってこれる
ソレ以外は全部同じ。
そう言っているのだと思っている。
生きている不思議、死んでゆく不思議
花も風も街も みんな同じ
あらためて聞くと
歌詞の凄さに驚いた。
在るとソレ以外の混同が苦しみの原因。