世界三大美女の一人、クレオパトラ。
39歳で亡くなった時、肌年齢が15歳のままだったという逸話を残すほど、美の追求に余念がなかった彼女の美しさの秘訣は、塩分濃度30%以上を誇る、死海の魔力だったのだとか。
そんな彼女が毎日欠かさなかったといわれているのが、タラソテラピー。いわゆる塩風呂です。そう、魔力というより、単に塩の恩恵を受けていただけじゃない?ってことなんです(笑)。
現代でいえば、バスソルトを入れたお風呂ということでしょうか?それに加えて今は、岩塩や海塩を使ったさまざまな塩美容なるものが、ハリウッド女優たちや美容家たちの間で流行っているんです。
頭の先からつま先まで、全身くまなくお手入れできる、そんな岩塩を使った塩美容をあなたも今すぐはじめてみませんか?
「岩塩美容」の楽しみ方
ナトリウムやマグネシウムなど、ミネラルが含まれた岩塩は、バスソルトやボディスクラブとして使うと、そのミネラル成分がお肌に浸透し、外からお肌の潤いを助けるだけでなく、血管内に入ったミネラルが全身に行き届き、内側からも健康をバックアップしてくれます。
毎日のお風呂時間に気軽にできる、そんな岩塩を使った「塩美容」のさまざまな楽しみ方をご紹介します。
美肌力がアップする「塩風呂」
ナトリウムやマグネシウムなど、ミネラルが含まれる岩塩をお湯に溶かして楽しむ「塩風呂」にゆっくりつかると、血流がよくなり新陳代謝がアップ。ミネラルが肌の乾燥を防ぐだけでなく、内側からも健康をサポート。
<<岩塩を使った塩風呂の嬉しい効果>>
ダイエット効果
むくみの改善
冷え性の改善
疲労回復
肌の保湿&保水力のアップ
肌のターンオーバー&バリアの正常化
原因不明の体調不良の改善
自律神経の改善
岩塩バスソルトを使った、「塩風呂」のメリットや効果的な使い方、バスソルトの選び方など「塩風呂」の詳しい楽しみ方は、こちらの記事をどうぞ。
クルクルとやさしくお肌をマッサージすることで、肌の汚れや角質を落し、ターンオーバーを正常化して、美肌に導いてくれる岩塩のボディスクラブは、人気のバスアイテムですよね。
実は、市販されているボディスクラブだけでなく、好みの岩塩で手づくりすることもできるんです。
はじめての方や肌が弱い方は、パウダータイプの岩塩を少量からはじめてみましょう。通常は、粗塩タイプがおすすめ。
塩1に対してオリーブオイルやココナッツオイル、アボカドオイルなど、好みのオイルを2の割合でまぜればできあがりです。簡単でしょう?
好みのアロマオイルやハーブをまぜてもいいですね!
すっきり爽快な「塩洗顔」
美容家たちの間でも、特に重要視されている洗顔。肌を触りすぎることなく、肌に残った化粧品や古い角質はしっかり落とす。そんな基本的な肌作りをサポートしてくれるのが「塩洗顔」。
いつもの洗顔料に一つまみ岩塩のパウダーをまぜ、やさしくパッティング。ゴシゴシしなくても、塩のピーリング効果でファンデーションの残りや古い角質をやさしく落とすことができます。
ただ、やりすぎは要注意!週2回程度を目安に、加減しましょう。また、肌の弱い人やヒリヒリする人は、一旦中断し、塩の量や回数を減らすなどしてくださいね。
歯茎の健康も支える「塩歯磨き」
昔は、歯磨き粉としても使われていた塩。塩入りの歯磨き粉は今でも販売されていますよね。塩が、歯をホワイトニングすることはないものの、さまざまな効果があることが分かっています。
<<塩磨きの嬉しい効果>>
浸透圧による歯茎の引き締め効果
塩分による消炎効果
スクラブによるマッサージ効果
唾液を促し虫歯を予防する効果
今は、大人になってから歯の矯正をする人も増えていますが、土台となる歯茎が元気でないと、矯正がうまくいかないことも。丁寧なブラッシングと塩歯磨きで、お口の中を美しく、健康に保ちましょう。
塩歯磨きは、いつもの歯磨き粉に岩塩を一つまみのせて、歯みがきをするだけでOK。粒子の細かいパウダーがおすすめです。研磨によって歯や歯茎が傷まないように、やさしく隅々までブラッシングしてください。口内に傷がある場合は、逆に炎症の原因になるため、やめておきましょう。
リフトアップにもいい「塩スカルプケア」
髪にハリやコシがなくなってきた、白髪が増えた、頭皮の臭いが気になりだしたなど、30代を過ぎると、急にトラブルが増えてくる髪の悩み。40代ではそれが顕著になり、スカルプケアを意識し始める人、実は多いんです。
そんな悩みの改善をサポートしてくれるのが、「塩スカルプケア」。岩塩に含まれるミネラルが頭皮を引き締めたり、臭いのもとを防いだり、毛穴の詰まりを取り除くことで、髪の悩みだけでなく、なんと顔のリフトアップやシワの予防もできるんです。
塩スカルプケアは、シャンプー後に大さじ1程度の岩塩パウダーを頭皮全体にまぶし、
やさしく揉みこむようにマッサージし、頭皮から出てきた脂で指が水をはじくようになったらOK。ぬるめのお湯でしっかり洗い流しましょう。
塩スカルプケア後は、いつものトリートメントでのケアを忘れずに。
頭皮に傷があるときや、荒れているときはやめましょう。直接塩をふりかけてしみる場合は、ぬるま湯に塩を溶かした塩水でマッサージしてもOK。その際もしっかり洗い流してくださいね。
まとめ
「岩塩美容」いかがでしたか?岩塩美容に使う際は、マグネシウムもしっかり含まれている、ヒマラヤ産ピンクソルトやヒマラヤンルビーソルトがおすすめです。
基本、安くてたっぷり使えるバスソルト用のものでOK!塩歯磨きに使うものは、食用グレードを使いましょう。
最近は、美容室などでヘッドスパも気軽にできるようになりました。ぜひその技を盗んで、お家でもぜひ塩スカルプケアを楽しんでみてくださいね。