また暑い夏でしたね~&ディッキアの遮光(那須のリーフハウスのブログです) | リーフハウスでたらたらりん

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那須の園芸店「LEAF HOUSE(リーフハウス)」です。宿根草・低木・多肉植物・アーティフィシャルフラワー、インテリア雑貨の入荷情報、
ディッキアの育て方や管理・通信販売、庭の写真集・紹介、ガーデニング作業、寄せ植えの紹介。那須での移住生活、田舎暮らしの紹介など。

こんばんは、hataです(´▽`)

久しぶりの更新となってしまい、誠に申し訳ございません<(_ _)>。ブログをサボッていなかったと言えばウソになりますが、まあ、暑さバテと雨続きで作業が一向に進まず・・・・・夏季休業に入って1か月近くになるのに、特にこれぞというネタがございません(´・ω・`)。例年どおりの地味な作業。

 

今年もまた過酷なお天気となっておりまして、梅雨明け後の猛暑→雨続き→また暑くなるという状態。

庭の植物たちは元気いっぱいなのですが・・・・・私たちは熱中症寸前。

 

管理する我々がだらけていたせいで、もはや庭がジャングルになりまして。この2週間ほどは、雨と猛暑の合間を見つけながら、ひたすら刈り込みと草取りに追われておりました。

ただ、悲惨な状態から集中的にお掃除したおかげで、うんざり気味だった庭の景色もなんだか急にスッキリと蘇った感じもします。低木類など、ものによっては半分近くまで切り戻したので、今はハゲハゲの場所もありますが、秋までにはまた新梢が吹いて整ってくると思います(´▽`)。そうだといいな。

 

さて。猛暑と長雨の繰り返しがけっこうイタいのが、実はディッキア。

多肉の中では強靭さを誇るグループですが、急激に成長するこの時期に日照が不足すると、葉っぱの肌がやや柔らかくなってしまいます。そこへいきなりの真夏のジリジリする日差しを食らうと、健康な株でもわずか一時間で葉焼けしてしまうことが・・・・・。特に、ツヤツヤ系の赤葉、黒葉、緑葉の個体は、葉っぱが熱を持ってしまうようで、注意が必要です。トリコームが載っている品種は光をはじくので、比較的耐えます。

そんなわけで、栽培環境や地域にもよりますが、近年の異常気象下では、時には遮光も必要になります。

方法は人それぞれ、遮光率も人それぞれで良いので、酷暑の日は少しだけ気を付けてあげてください。

 

ちなみに当店で最も過酷な場所は、「自分のコレクション」や「生産用の親株」や「育苗中の非売品」を置いている2階のベランダ。夏の晴れた日は、家のモルタルの壁面や金属部分が触れないくらい過熱するので、真っ昼間は長時間いられないくらいです。

ディッキアは岩場の植物なので、そんな環境でもけっこう平気なのですが、数百株すべてを一気に傷めてしまうのは悲しい&怖いので、最近は気遣っています。弱気になったものです。

昔、あまりの安さで買ってしまったものの、軟弱で使い物にならなかったプラスチックの園芸用の棚。それを一段ずつバラしたら、なんと! 苗ケース2つをピッタリとカバーできる、ミニミニ・パーゴラがいくつもできました。

 

オシャレ感はゼロ、しかし便利で現実的な日除けの例。フレームがあることで物が載せられるので、とても便利(^^)/。

 

軽い遮光の場合は、写真手前のように苗ケースをポイッと載せておくだけ。細かい網目ですべての面を遮光するわけではなく、単に葉っぱの過熱を和らげたいだけなので、これくらいスカスカな方がなんだか調子が良いみたい。

そして、あまりに暑い日(32℃以上)は、手すりに針金で結んであるすだれをベロベロベロッと伸ばして、置き場全体にかけてしまいます。わずか1分でできてしまうので、朝、寝ぼけながらでもできます。

下は真っ暗かと言えばそうでもなく、意外と柔らかい光が入るし風も通るので、数日そのまんまにしてしまう時もあります。急な土砂降りでも水がたまらず、強い風で舞い上がってしまうこともないので、ネット状の寒冷紗よりも扱いやすいです。使わないときはクルクルと巻いて、手すりにワイヤーで固定しています。

ちなみに、もっと大きくて高さのある頑丈な日除け(透明ポリカ板の屋根)を作ることも考えたのですが、うちのベランダは3階建てに近い高さがあるので、急な突風でぶっ壊れる危険が・・・・。風に飛ばされたポリカの波板が降ってきたりしたら大事故になりますので、あきらめました。

また、生産者としてのこだわりと言いますか・・・・・ほとんどすべての植物たち(砂漠の植物以外)は自然の光と雨に当てるほうが、確実に強くたくましく育ちますので、大雨で少々トリコームが剥げてもなお、当店では大切な苗たちは直射日光と雨にさらして栽培しています。密閉された温室や室内など、保護しすぎの環境で育ったディッキアは、本体はもちろん、そこから吹いてくる子株すらも徒長して軟弱になってしまうので、まともな商品にならなくなってしまいます。

なのでディッキア苗の出来栄え(引き締まり具合)は、ベテランの皆さまや同業者さまから定評いただいております。まあ、プロの園芸店の店主としては、それであたりまえなのですが。

 

何年もうちにいる親株たちは、いっさい遮光せず。プラ鉢があっちっち!というくらいの酷暑の日でも、まったく平気です。

 

まあ、環境や経済状況というものがバラバラなので、こうした工夫も本当に人それぞれ。最近はお若いお客さま方に「○○はどうしたら?」とお尋ねいただくことが多くなっていますし、もちろん精いっぱい良かれと思うことをお伝えさせていただいておりますが、最終的にはやはり、ご自身の判断となるでしょう。「こうすべき」と一概に言えない一方、「正しい答え」が複数あるのが園芸の面白さですので、皆さま、いろいろと考えて、趣味をお楽しみくださいね(^^)/。

 

さてさて。ここからはちょっと深刻かつ真面目なお話です。

皆さま、すでにご承知のとおり、コロナ・デルタ株が急速に蔓延し、いよいよ本当の危機が始まってしまったような状況です。この夏、栃木県全体も、那須町も、昨年コロナはじめに大騒ぎしていた頃よりもずっと深刻な事態に陥っておりまして、緊急事態宣言も発令、先が見えないというのが素直な感想です。

もちろんパニックやパラノイアに陥らないように極めて冷静に分析しているのですが、さすがに現状を楽観視することは、個人的にも仕事的にもできずにおります。

そんなわけで、夏季休業させていただいている今のうちに、来月からのコロナ対策を最重要課題として、秋の営業形態について熟慮・・・・・どうすべきかの結論を出しました。

ただ、いろいろとご説明が長くなりますので、秋の営業の詳細は次回のブログでお知らせさせていただきます。営業内容が、通常時とはまったく異なる形になりますため、秋にご来店をいただくご予定でいらっしゃったお客さまにおかれましては、次回の記事をご覧くださいませ。

 

ではでは、今回はこれで(´▽`)。

皆さま、夏バテ、コロナ、どうぞお気をつけて~(^^)/。