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7月15日(水)は、通常ならば営業日なのですが、都合により休業させていただきます。
誠に申し訳ございません。
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こんばんは、hataです(・∀・)
最近は、ほとんど曇り続きのなか、不規則に雨が降ったり、
晴れてくれたと思ったらムシ暑くなったりで、身体に負担がかかる日々ですね・・・・・。
ヨーロッパ産の春のお花が見苦しくなってくる時期で、
花穂を切り戻したり、株元をすっきりさせたりといろいろ作業したくなりますが、
皆さま、お庭仕事でお疲れになりませんように。
元気がないと、庭仕事も楽しくなくなってしまうので、健康が一番です(^-^)/
さて。現在、当店の庭は春の花もほとんど終わり、
夏に向けて緑がもりもりと茂りつつあります。
なかなか整理整頓ができていないので、
整って見えるエリアだけを、いくばくかご報告です。
メイン園路の小屋方面を眺めて。
地味だと思う日もあれば、葉っぱだけなのに華やかだと思える日もある。
日向の苗売り場も、夏の花が増えてきた。
ここは花盛り。左の白花・花が終わりかけたオルレア・グランディフローラ。
中央の黄花・イトバハルシャギク。右の白花・野生のノイバラ。
他のバラと同様、今年はノイバラも花つきが良い。
那須では雑草として扱われるノイバラですが、いかにも原種らしい一重咲きの花が可愛いです。
ヘデラの合間に生えてきたので、一緒に育ててグラウンドカバーにしています。
病気もいっさい出ないし、実もつくので、うちのような自然回帰ギリギリの庭では重宝します。
ところで、この梅雨時、「庭中、こんなに密植されてるのに、どうして蒸れて傷まないの?」と
ご質問を受けることがよくあります。
「土が良いからなのね~」「さすがプロね~」なんて、
お褒めのお言葉をいただくことさえあるのですが、
決して私たちの庭土や、管理が良いからではないです(むしろほったらかし)。
以下、少し長くなりますので、面倒でしたら読み飛ばしてくださいませ。
実は、園芸をするにあたって、どうしても無視できない基本概念がいくつかあります。
そのひとつが、それぞれの植物が、もともとどんな地域に生息していたかを把握することです。
すべての生き物は、それぞれ元気に生きられる環境が限られていますね。
人間にたとえば、北極圏に生まれ育った方が沖縄に引っ越したら、暑さでバテてしまいます。
逆に、熱帯で生まれ育った方が北海道に引っ越したら、真冬はかなりつらく感じるでしょう。
熱帯魚を日本の池で飼うのは難しいと思いますし、海水魚を水道の真水で飼うのも無理です。
生育条件を選ぶのは植物も同じで、
砂漠の植物は長雨や日陰には慣れていませんし、
熱帯雨林の植物は、極端な乾燥や、雪や霜には耐えられません。
彼らは人間と違って、傘もさせず、服も着ないで素っ裸、
辛くても移動できないのですから、なおさらです。
ごくあたりまえのことですが、そんな「生物としての適材適所」をふまえることが、
植物栽培と園芸を楽にするコツのひとつです。
宿根草について、もう少し細かく言いますと・・・・・
①春に咲く宿根草は、ヨーロッパ(夏は雨が少なく乾燥気味の地域)産のものが多く、
もともと高温多湿や過密状態に弱いものが大多数。
例 ・ ラベンダー、ハーブとして売られている草花、宿根サルビアなど。
➁夏に咲く宿根草は、北アメリカやアジア(夏に雨がそこそこ降る地域)産のものが多く、
もともと過密や湿気に強いものが大多数。日本の夏にも耐えられるものが多い。
例 ・ ヘレニウム、エキナセア、ギボウシなど。
北米原産の広葉マウンテンミントは、乾燥にも湿気にも強く、粘土質の土でも平気で群生する。
➂地下茎で群生するタイプの植物は、もともと自分自身が密に茂るので、
かなり蒸れに強い。しかも、群落のなかでは雑草すら生えられない。
例・ミソハギ、広葉マウンテンミント、ヘリアンサス、立性リシマキアなど。
④低木類は、少々密に茂っても、自分で枝ぶりを調整してくれるので、蒸れにくい。
一時的に葉が傷むことがあっても、ほぼ確実に回復する。
・・・・・・・・そんなわけで、私たちの結論を言いますと、
那須は雨が多い。春が短い。うちの土質が悪い。という3つの条件を踏まえて、
「人気のヨーロッパ産の草花をたくさん植えて、春に花盛り」という那須ではやや困難な園芸を、
最初からあきらめたのです。
代わりに、頑丈な低木類を骨格に、北米産やアジア産の植物を多用して、
湿気に強い、夏のほうが(種類は限られますが)花の量が多いという庭を造りました。
無理をしない、自然に抗わないという意味では、
たしかに良くも悪くも「自然風の庭」と言えるかもしれません。
そんな方向性になったのは、「プロ」だから・・・・・・というよりもむしろ、
私たち二人が「転職組で、園芸や庭造りの素人だったから」だと思います。
「むやみに枯らしたくない」「だって、お金ないもの」
「自分たちは徹底した管理はできない」「だって、暇がないもの」
という、私たち人間側の条件も加味して、
「なるべく手間をかけずに、植物が自力で生きてくれるには、どんなものを植えたらいい?」
と悩んだわけです。
結果は、今のところ上々だったと思います。とりあえず、管理はかなり楽です。
でも!今後は、ちゃんと「プロ」らしく、
那須の気候という困難な条件を克服する技術と度胸を、ぜひ磨いていきたいです。
ヨーロッパ産の草花も、土壌改良によって栽培可能なのですから。
ああ・・・・・・・春の可愛い花、もっと植えてみたいです・・・・・・。
ちなみに、無理に「密植」したわけではなく、植物たちが自分たち自身で「密生」したことも、
蒸れて腐らない理由の一つかもしれません。彼らは、お互いに限られたスペースを奪い合って、
生きやすい形で育っている様子です。自然界と同じですね。もちろん、淘汰されるものも出ますが・・・・・。
さてさて。無駄話が長くなってしまったので、戻ります。
メドウ・コーナーでは、グラスの一部が穂を上げ始めました。
斑入りの葉も美しい、カラマグロスティス・オーバーダム。
うすピンクの光沢のある穂で、繊細な印象。
日陰エリアは、白花が見頃を迎えています。
↑アメリカアジサイ・アナベルや、ヤマアジサイ・ハクセン(白扇)↑。
どちらも、蕾は淡いグリーンで、開くと白花のアジサイです。
このエリアの初夏は、黄緑と緑の葉、白花メインで、スッキリ爽やかに見えるようにしてあります。
・・・・・・・が、
↑この青いアジサイが、ぱっと見、放置されたブルーシートのようで好きくない。
小さな橋を取り囲む、この一角・・・・・・特に目立たないが、個人的には好き。
と言うより、斑入りイタドリが好き。
コンパクト・ブッドレヤが、いよいよ夏の始まりを告げる。 暑いのやだ~。
そんなわけで、わけわかんなくなってきたので、今回はこれで。
来週はnamiさんです(・∀・)
■新入荷■ ※再入荷=いちど売り切れたから。 追加入荷=残りわずかになったから。
<草花>
○ベロニカ・アトミック・アメジストレイ(中型タイプの穂咲きベロニカ・花は薄紫)
○エキナセア・パウワウ(白花のみ)
○エキナセア・シャイアンスピリット(色はいろいろ。残りわずか)
○ルドベキア・トト・ラスティック(オレンジ色のグラデーション)
○斑入りノブドウ(再入荷・前回より小さめの苗・お値段も低め)
○ゴールデン・レモンタイム
○ストケシア(再入荷・紫花と白花)
○リアトリス・コボルト(追加入荷・花の多い小型品種)
○トウガラシ・パープルフラッシュ(鑑賞用トウガラシの最美種。一年草でも人気)
○宿根ロベリア(再入荷・赤花とサーモンピンク花)
○ヒメワレモコウ(追加入荷・大と小)
○ガウラ(再入荷・白と、白とピンクの咲き分け品種)
○ホスタいろいろ(追加入荷)
<樹木>
○コンパクト・ブッドレヤ・アドニスブルー(樹高2mで止まってくれる小型品種。濃紺花)
○ブッドレヤ・ムーンシャイン(黄金葉のブッドレヤ)
○ムクゲ・バイオレットウェーブ(紫の八重フリル花)
○スモークツリーいろいろ(いつもの苗より小苗です。価格もいつもより低め)
<多肉>
○ルビーネックレス
○グリーンネックレス
○ディツキアいろいろ(当店生産品。育ってきたので店頭に追加しました)
※輸入のディッキア高級品種たちも、発根完了。葉も水を吸って、見た目はほぼ回復しました。
ネット通販はまだですが(8月を予定しています)、販売はもう可能です。
店頭の売り場には並べていませんので、
詳しくは、ご来店時、もしくは電話&FAXにて、お気軽にお問い合わせくださいませ。
■営業時間/10:00~17:00
(閉店時間以降にご来店の場合は、営業時間中に、お気軽にお電話くださいませ。)
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■グレーのマスが休業日です。
休業日にご来店をご希望のお客さまは、お手数ですがお電話にてお問い合わせくださいませ。
TEL:0287-74-3795 リーフハウス