大河ドラマ『どうする家康』。
どんどん面白くなっています。
今までの家康像と違って、
「どうしたらいいんじゃ~」と、悩んでばかりいる、
ヘタレで、情けない、家康。
でも、武田信玄は、そんな家康を、
“ひ弱で臆病。されど、己の弱さをよく知る賢い若者じゃ”
と、評します。
そんな家康は、家臣などに裏切られるたびに、
何度も何度も赦して(ゆるして)しまいます。
血で血を洗う戦国の世では、
非常識の極み。
家臣たちに裏切られたのも、
彼の弱さゆえかもしれません。
でも、赦された人たちは、
彼の奥底に隠された本当の強さを感じたのかもしれません。
そして、絶体絶命の三方ヶ原の戦いで、
以前、裏切ったのに赦した家臣が、
家康の金色の甲冑を身に着けて、
家康の身代わりとなって、武田軍に殺されるのです。
この後も、家康が裏切られたのに赦した者たちが、
彼のために獅子奮迅の働きをして、
家康は、天下を平定します。
家康は、健康オタクとしても知られていて、
それは、お腹が弱かったり、
体の弱さも自覚していたからでしょうね。
戦国最強と言われた武田軍を率いた信玄は、
自身の病で倒れ、
非情に徹した信長は、家臣の光秀に殺されました。
結局、最後に天下をとり、
長年にわたって、日本を治めたのは、
裏切りを赦し、自分の心身の弱さを自覚していた家康でした。
関ケ原で敵方についた大名たちをつぶさずに、
石高もそのままで、外様大名として全国の残したのも、
裏切られた者たちを赦したおかげで、
何度も命を助けられた経験ゆえかもしれません。
信玄が言ったように、家康は、確かに、
“ひ弱で臆病。されど、己の弱さをよく知る賢い若者”
だったのでしょうね。
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