タコ部屋生活からみえる人間模様 -2ページ目

現場デビュー2

7時半頃に駐車場から現場に向かった。
俺は新規入場用紙を受け取り、先輩に教えもらいながら書き始めた。
職種は土工。
経験年数を0年と書こうとしたら2年と書けと言われた。
その外に緊急連絡先、血圧、もっている資格やらいろいろ書いた。
この現場は耐震性に問題があり住んでいた住人を全員一度でてもらい、直すという工事だった。
あの姉歯問題だ。
俺の作業はマンションをけづった石(ガラ)をひたすら運ぶという単純な作業らしい。
それくらいなら俺でもできるなと安心した。

現場デビュー1

朝、周りのざわざわで目が覚めた。
朝四時半だ。
めちゃくちゃ寒かった。寮には冷暖房器具が一切ない。
食堂に向かい、生卵ご飯を食べ事務所に行き安全帯、汚いヘルメットを受け取り、いわれた車に乗り込んだ。
車には5人乗っていて一番偉そうな人が俺にこの仕事の経験はあるのかと聞いてきた。俺は まるっきりの素人です。と言うと、まあ言われた事をやればいいからケガだけはするなと言われた。
現場は品川にあった。
6時につき7時半まで車に待機していた。
なんで出発の時間を遅くしないのかと思った。
それにしてもこの業界の人は朝からカップめんをだべる人がやたら多い。

動物園のような夜の部屋

かなりいいダシのでているだろう風呂をあがった俺は野本君と一緒に近くのコンビニまでいった。
野本君はとても感じのいい青年だ。
しかしやっぱり若くして飯場にいるには理由があった。野本君の場合は高校卒業後、就職するも社会になじめず家に三年引きこもっていて、最近親に勘当されたみたいで俺と同じで上野をウロウロしていたら手配師に声をかけられたみたいだった
俺と野本君は早くこの生活から抜ければいいね。とりあえず2人で15日頑張ろ。と励ましあい部屋に戻り布団にはいった。部屋に戻り布団に入った。
外の人らはすでに寝ている人がほとんどだった。
それにしてもみんなハンパじゃないイビキ、歯ぎしり、寝言だった。
これに慣れるまには時間がかかった。
こうしてまだ仕事はしてないが飯場生活1日目が終わった。