紅麹が話題になっとるけどもね | 岸和田酔処 てらぴょん酒ブログ

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日本酒はおもしろい。そしておいしい。
株式会社 元朝 代表取締役にして、ラジオパーソナリティーてらぴょん流の日本酒・時々焼酎のブログです。

小林製薬の紅麹が今ドエライ話題で、麹を使ってるもの自体がヤバイのかもとか思ってる人が増えてまして、

日本酒でも確かに酒をピンク色にする方法の一つに紅麹を使う方法もあるそうで、実際に使っていた酒蔵もあって、

その商品は自主回収等になっていますが、言うておきます。

 

普通の日本酒は安全です。

 

そもそも日本で飲食物に使っていいと言われている麹菌には定義があります。

日本醸造学会と言う所が認めているものになりますが、この種類と言うのは

和名を黄麹というアスペルギルス属のなかでも、

オリゼー、ソーヤ、ルチエンシス、ルチエンシス ミュート カワチに限るとされています。

日本酒を始め。醤油や味噌を造る際の米麹もこの中の物を使っています。日本酒はオリゼーが多いかな。

焼酎・泡盛ははルチエンシス(黒麹) ルチエンシスミュートカワチ(白麹)が多いです。

最近は黄麹のフルーティーな芋焼酎もありますが。でこれらはもう長年培養されてきて

カビ毒を発生させない事が遺伝子レベルで分かっています。つまり普通の日本の酒は安全です。

 

で、紅麹はこの属がそもそも違います。モナスカス属と言う部類のものですから、動物で言うと

哺乳類ではあっても犬とイルカくらいの違いがあるわけです。

で、問題になっている小林さんちの紅麹も、安全は確認された上で使用したんだと思いますが

カビ毒のシトリニンを出さない株を使っていたようですね。何が原因なのかは分かってないそうですが、

ともあれ、麹を使ってる飲食物すべてがダメと言うのは

 

大いなる間違いです。

 

小林さんちの紅麹が何故こういうことになったのかは注目すべきですが。