「はなたれ小僧さま」 | しなやかな心と体の軸を取り戻す〜つながり・アート

しなやかな心と体の軸を取り戻す〜つながり・アート

表現とは人生そのもの。
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文学全集や伝記本が

大好きだった小学生時代。



全集の中で好きだった物語が

いくつかあります。



前にブログで紹介した

「幸せなハンス」のほかに

「はなたれ小僧さま」

という話がありました。



はなたれこぞうさま




私がみた本は

もーっと汚らしい小僧さまだったなぁ!





簡単に言えば

座敷わらしの汚い版です^ ^




主人公の男が

汚らしいはなたれ小僧に出会い、

心優しく面倒をみてるうちに

商売が不思議と繁盛します。


男ははじめ、

はなたれ小僧さまのおかげだと

下へも置かぬ待遇だったのが

だんだんとその存在が

恥だと思うようになっていきます。



最後に主人公の男は言います。

あなた様のおかげで繁盛することが

できました。

もうこれ以上は望まないから

出て行ってくれないでしょうか。






はなたれ小僧さまは

悲しそうな顔をして聞いていましたが

素直に頷き、

チンと鼻をかむと

去っていきます。




あとに残されたのは

元通りのボロ屋と

呆然と座り込んでいる男だった、

というお話です。



わたしは

はなたれ小僧さまが

悲しそうな顔をしたというのが、

心に残っていて





酷いことを言われているのに

男のその後の結果を悲しんで

あげるなんて慈悲深いなぁと

心が温かくなるのです。



と、同時に

自分が去れば元に戻ることを

わかりながら、

未練も残さず、

心も残さず去っていくのです。



このきっぱり感も実は好きです^ ^



いろんな解釈のできる、

日本の物語です。