療育園の頃も幼稚園の頃も

参観にはみんな夫婦で来ていたので

障害児の親は子煩悩な夫婦が

多いのだなと思っていた。


特に療育園は親子で通園するのだが

休みが取れたからと、時よりお父さんが来る

そんな家もあったし

夜勤明けはいつも来ているというお父さんもいた。


自閉症児の親の離婚率は高いというネット記事を

見た事もあったが、内容を読めばアメリカでの

統計だったりで、日本は違うと信じていた。


小学校は、それまでの知り合いが誰もいない

小学校に入学した。支援学校を含め

近隣の学校を回れるだけ回った結果選んだ小学校で

入学のために引っ越しをした。


すると今まで周りに居なかったシングルの

障害児ママさんに遭遇するようになった。


「私離婚しているんです。」

「実は母子家庭なんです。」

「父親は一緒に暮らしていない子なんです。」


中にはいつもおばあちゃんが来る子がいて

同居かなと思ったら、両親が離婚して行き場が

無くなった孫だと言うから驚きだ。


実はうちも療育園時代はよく意見の相違から

言い合いになったし、最後は悪口の言い合いになり

結局無駄な時間だったという事がよくあった。

それでも離婚という言葉は出なかったが

そんな事は紙一重で、うちだって離婚の分岐点を

知らぬ間に通り過ぎて来ただけかもしれない。


どちらかが幼稚に″離婚だ!″と騒ぎ立てたら

そういう話が進んでしまっていたかもしれない。


今こうして家族3人で暮らしている事は

当たり前ではないのだなと改めて感じた。