ソラ君が幼稚園の時

家では言葉は少ないけど、まあまあ話してたし

ひらがな表を指でなぞって

気持ちや要求をよく伝えてくれたし

何よりいつもニコニコしていました。


児童発達支援の事業所でも、大体同じ様な感じで

言葉で伝える練習を沢山していました。


そんなソラ君ですが

幼稚園では全く話しません。

ずっと下を向いたまま指示も通らないし

ひらがな表も見てもくれないそうです。


「本当にひらがなが分かっているんですか?」


担当の先生からは、そんな疑いの言葉も

投げかけられていました。


そんな時に「場面緘黙」

という症状の事を知りました。

特定の場面で黙ってしまうという症状だそうです。


早速、定期診察の際にその事を伝えましたが

ドクターはソラ君を一切見ず

パソコンの画面を見たまま言いました。


「この子は知的障害でしょ?

 場面緘黙は、知的障害がない子がなる物で

 知的障害の子が話さないのは

 知的に問題があるからだよ。」


「もしこの子が知的障害じゃなくなったら

 場面緘黙の可能性もあるということですか?」


「一般的には、この先は下がるのが普通だけどね。

 上がったとしても誤差の範囲内だよ。」


とても悔しかったし納得できなかったけど

私にはそれ以上、言い返すだけの知識が

ありませんでした。