不変の歴史法則(2) | 故郷を取り戻そう!

故郷を取り戻そう!

1956年佐賀県生まれ。
生まれてから高校卒業まで(途中1年ブランクありだが)、
地元で育ちました。
山紫水明(とまでは言えないが)の故郷が大好きです。
あと何年有るかわからない人生ですが、故郷のためになる
活動を行い、情報を発信したいものです。(草場弘)

以前も、中国の明朝と現政権の類似性について述べたことがありましたが、

その後、類似性についての色々な書籍を読んでいると、大変興味深い説を

見つけたので紹介します。

 

明末の考証学の大家、顧炎武が明末の状況について述べた次の文章は

現在と比較し、非常に似通ったものと感じられます。

加えて、昨今の我が国の政官界をも彷彿とさせる史眼と言えるのでは

ないかと感じた次第です。

このころの官吏・官僚は現在の政治家と解釈しても良いでしょう。

 

「大官の上に大官をおいて不正取締りをしようとするが、本来不正の

元を絶つ必要がある。しかしその政策は無い。民間と向き合っている

官僚は皆無である」

「世が栄える時代は民に近い官吏が多く、世が衰退するときは高官の

存在ばかり目立つ」

 

つまり、庶民、民間と遊離した政治・政府では諸般が衰退していく、

ということをいみじくも表している、看破喝破していると言える、

のではないかと思います。

では、このような時代には何が必要なのか、民の側から何ができるか、

というのがポイントですね。

明朝では結局王朝の衰退が著しくなり、満洲から後金(清朝)の侵入を

許すことになるのです。