同じタイトルの(68)で書き忘れたことがあるので、
屋上屋ですがご容赦を。
何故あれだけ処理水排水を非難する、核汚染水と揶揄する隣国が、
次々と原子力発電所を増設するのはどうしてでしょうか。
ご承知の通り原子力発電は、ウランの核分裂で発生する熱源を
利用し機関を運転するシステムです。
小生は原子物理学どころか理系でもありませんので、核分裂反応の
詳細を解説することは出来ませんが、大まかに、かつ、ザックリと
言えば、核分裂反応の結果としてプルトニウムが(も)生成される、
ということになります。
これもご存じかもしれませんが、現在の核爆弾はウラン利用ではなく、
プルトニウム利用の核爆弾が多いらしいです。この理由はウラン型に
必要なウラン235は自然には手に入りにくく、プルトニウムは原発
があれば容易に手に入るから、と聞いています。
つまり、隣国は核爆弾の原料を豊富に手に入れるために原発増設を
やっていると想像できるのです。
日本にも数千個の核爆弾を作れるプルトニウムが生成されていると
言われています。核爆弾は作れないので、それを平和利用しようと
いうのがプルサーマル計画とのことですが、この13年間は原発の
廃炉とか、再処理水技術に注力せざるを得ず、原子力発電の平和的
利用技術は欧米や中露からも大きく遅れてしまったようです。
この13年間、政権を担ってきた政党は、このような鳥瞰的見方の
原子力政策を国民に説明してこなかった問題は深刻だと理解しては
いないのでしょうね。
原子力を今後長期にわたって利用することで電力を得る方向性ならば、
政府は包括的かつ相関関係を踏まえた説明を、国民に対して行う必要が
あることを理解せねばならないと考えます。