最近の極東情勢を見ていて、言葉のニュアンスについていろいろと考えます。
まず、脅迫と強迫にはどんな違いがあるのでしょうか。
脅迫は、人の生命、身体、自由、名誉または財産に害を加えることを通知する行為で、
脅迫罪に問われるとのこと。
強迫は、人に恐怖心をもたらし、自由な意思決定を妨げる違法行為、だとか。
では、恫喝と恐喝ではどうでしょう。
恫喝は、「おどして、恐れさせること」という意味で、何かしらの目的を果たす為の
手段として使われることが多い」とか。ちょっとわかりにくい。
恐喝は、「相手の弱みなどにつけこみ、脅すこと」という意味らしく、刑法上では
暴力等をちらつかせることで、金銭や物を脅し取ろうとする行為ですと。
ただ「恐喝」は相手の弱点や秘密を素材として、主に金品、資産を要求する行為と
考えらるらしい。
だから、何の弱みもない人を「恫喝」することはあっても「恐喝」することはない、と。
ということは、お隣の専制主義国家が盛んに、世界で最も重要かつ不可欠な通商路の
一つである地域で続けてきた軍事演習なるものは、「強迫」で「恫喝」であったと
理解することができました。
いや、国土を簒奪する目的があるのなら、「恐喝」であるともいえるでしょう。
政府や世論・マスコミも、言葉を重要視するべき組織ですから、正しい表現を使い、
ニュアンス伝え、国民の理解を間違わせないようにしてもらいたいものです。