農林水産大臣賞典 メイセイオペラ記念

第26回 マーキュリーカップ(JpnⅢ)

盛岡競馬場3歳以上オープン・ダート2000m 

7月18日(祝月) 18:15発走

 

創設は1997年。第1回から第3回まで水沢2000mで実施され、第4回以降は盛岡ダート2000mが舞台。第2回マーキュリーCを圧勝し、その後、GⅠで3勝をあげた岩手の雄メイセイオペラに敬意を表し、2017年からメイセイオペラ記念の副称が付記されました。今年、JBCクラシックと同じ盛岡2000mで行われるマーキュリーCはより重要度を増します。

 

【注目馬情報】

★ケイアイパープル 牡6歳 村山明きゅう舎(栗東)

デビューは3歳4月までずれ込みましたが、実戦を使われながら着実にパワーアップ。昨年12月、名古屋グランプリ2着から今年2月、佐賀記念を1秒差で圧勝。6歳にして待望の重賞タイトルを獲得しました。以降も名古屋大賞典2着、アンタレスS5着、平安S2着と安定した取り口を披露。今回は重賞2勝目のチャンスです。

★メイショウカズサ 牡5歳 安達昭夫きゅう舎(栗東)

デビュー戦後、ダート路線へシフト。初勝利まで9戦を要しましたが、圧巻の4連勝。一気にオープン入りを果たしました。翌年7月にはプロキオンSを完勝。一戦置いて白山大賞典、浦和記念と重賞2連勝の快進撃を披露しました。今年は佐賀記念3着、ダイオライト記念9着と気性難をのぞかせますが、このメンバーでは地力一番。

★バーデンヴァイラー 牡4歳 斉藤崇史きゅう舎(栗東)

祖母は桜花賞優勝、ほかに重賞4勝のキョウエイマーチ。姉は昨年、アメリカ・ブリーダーズカップ・ディスタフ制覇の偉業を成し遂げたマルシュロレーヌ。自身もデビュー2戦目から2連勝マークし、昨年12月から3連勝。重賞初挑戦・アンタレスSは15着に沈みましたが、見せ場十分。成長を続ける4歳馬に注目です。

★テリオスベル 牝5歳 田島俊明きゅう舎(美浦)

デビュー6戦まで芝を使われて未勝利でしたが、ダート路線へ変更初戦を快勝。以降は伸び悩んだ時期もありましたが、今年3月に3勝クラスを卒業。前走・スレイプニルSでも鮮やかな逃げ切りを決め、秘めた素質を開花させました。東京ダート2100mと盛岡2000mは相性抜群。52キロの負担重量を味方に一発を狙います。

★エルデュクラージュ セン8歳 川島正一きゅう舎(船橋)

中央ダート1800m~2100mで通算7勝。昨年3月、ダイオライト記念で2位確保しました。昨年12月、南関東へ移籍して未勝利ですが、JpnⅠ・川崎記念2着。今回は休み明けを叩かれて良化確実です。

★ギガキング 牡4歳 稲益貴弘きゅう舎(船橋)

2歳時に南部駒賞、昨年はダービーグランプリを制し、盛岡2戦2勝とコース相性抜群。ほかに南関東重賞で2勝をあげ、前走・短夜賞を快勝して絶好調で臨みます。タイムは見劣りますが、盛岡の鬼がひと泡を吹かすか。

★ノーヴァレンダ 牡6歳 内田勝義きゅう舎(川崎)

デビュー戦は競走中止のアクシデントがありましたが、2戦目から3連勝。JpnⅠ・全日本2歳優駿を優勝しました。以降は白星から遠ざかりましたが、川崎で心機一転。3連勝でJpnⅡ・ダイオライト記念を制しました。

★ヴァケーション 牡5歳 畠山信一きゅう舎(水沢)

平和賞(船橋)を含めて4戦3勝で全日本2歳優駿へ臨み、見事優勝。その後は秋の鞍(名古屋)1勝のみにとどまり、今年岩手入り。赤松杯2着からシアンモア記念を制して復活宣言。地元の大将格で臨みます。

(文/松尾 康司)