新シーズン開幕初日を飾るのは恒例の3歳重賞・スプリングカップ。昨年度、重賞M2へ再格上げされ、今年2年目。賞金が大幅にアップした岩手クラシック三冠へ向けて重要な一戦で、1着馬から3着馬には一冠目・ダイヤモンドカップ(5月2日)の優先出走権が与えられます。昨年はフレッチャビアンカが圧勝。その後も成長目覚ましく、年度代表馬に選出されました。

 

【注目馬情報】

★リュウノシンゲン

昨年度9戦7勝、重賞4勝。敗戦は初芝にとまどった若鮎賞2着、地方競馬全国交流・南部駒賞3着のみ。ダート戦では地元馬に先着を許したことなし。満場一致で2歳最優秀馬に選ばれました。冬期間がトレセンで鍛え直して帰郷。スプリングカップから始動し、岩手三冠、さらにダービーグランプリ制覇を目指します。

 

★グランフォロミー

北海道5戦1勝から交流重賞・知床賞へ参戦5着。そのまま岩手へ移籍して寒菊賞は0秒2差2着。続く金杯ではアタマ差2着とリュウノシンゲンとの着差を縮めてシーズンを終了。直後に千葉の牧場に移動して英気を養ってきました。ひと冬を越して成長は疑いなし。陣営は打倒リュウノシンゲンに燃えています。

 

★シラカミロード

デビュー2戦目で勝ち上がり、重賞・若駒賞でリュウノシンゲンの2着。素質の片りんをのぞかせましたが好、凡走の落差が激しく成長途上。しかし休み明け戦を完勝し、父シビルウォー同様、奥手が開花したか注目です。

 

★アイノエスポワール

父エスポワールシチーは南部杯3度優勝を含めてG/JpnⅠを9勝したダート史に残る強豪。産駒もその遺伝子を受け継いで全国で活躍中です。キャリアわずか4戦で今後の伸びしろ十分。上位確保なら将来も約束されます。                                                                                 

文 松尾 康司