第33回ダービーグランプリ(M1)/地元フレッチャビアンカが4馬身差の圧勝!昨年北海道に奪われたタイトルを取り戻す!

 10月4日の盛岡競馬場で行われた地方の3歳馬チャンピオン決定戦『第33回ダービーグランプリ』は地元岩手の3番人気フレッチャビアンカが優勝。4番手追走から直線突き抜けて後続を寄せ付けない見事な走りで地方3歳の頂点に立ちました。

 

■ 勝利騎手コメント 髙松 亮 騎手

「馬の状態は最高に仕上がっていて、その分ちょっとテンションが高いかなと感じました。レースでは、自分が思っていたより一つ前くらいの位置ではあったんですが、有力馬を見ながら進める良いポジション。勝負どころからは凄い脚で抜けて伸びていってくれたので、あとは後ろから何も来ない事を祈っていました。

 自分がこのレースを勝てるようなジョッキーになれるとは思っていなかった。これからも馬と一緒に一戦一戦頑張っていきたい。今日のこの時点では、ダービーグランプリという大きなレースを勝てたことを関係者と馬と一緒に喜びたいです。」

 

■ 勝利調教師コメント 千葉 幸喜 調教師

「前走後は思った通りの調整ができて、本当に順調に来ていました。前走と同じようにこの馬の良いところを引き出してほしいと、そのためにはある程度流れが良い展開になってほしい、スローだけにはならないでほしいと思っていたので、展開も位置取りも願ったとおりになってくれました。しかしゴールに入るまでは勝敗はわからないとも思っていましたから、最後まで気は抜けませんでした。

 過去にもこのレースを勝っていますが一頭一頭思い入れが違う。喜びもまた、それぞれ違うのだと思います。

 今後に関しては、このレースが最大の目標でしたし、先々はオーナーと相談しながら考えます。」

 

■ 2着・ティーズダンク 笹川 翼 騎手

「勝ち馬に上手く立ち回られました。自信を持って乗りましたが、前走からの間が短いのか、初コースの問題なのか、最後の伸びがいつもの伸びではありませんでした。最後の坂でも少し脚が一杯になっていたところもあるので、盛岡での経験が勝ち馬の方に分があった気がします。馬自体は成長していると思いますし、今後も楽しみな存在なので、このまま成長していってくれればもっとやれると思います。」

 

■ 3着同着・ピアノマン 山本 聡哉 騎手

「勝ち馬あたりの先団後ろくらいの位置が欲しかったのですが、思ったより出足がつかなくて勝ち馬の後ろになりました。最近ずっと掛かり気味だったのですが、馬の後ろでしっかり折り合えてしぶとく伸びてくれました。状態は悪くなかったし、この馬の力は出し切れたと思います。」

 

■ 3着同着・グランコージー 鈴木 祐 騎手

「今回はメンバーが強かったので、勝負しにいくなら思い切って逃げる作戦で競馬をしました。道中もうまく息が入って、終いも少し手ごたえを残したまま直線を向けたので、意外にこの馬に合っている競馬なのかなと思います。新しい選択肢ができたので、これからに繋がればいいなと思います。」

 

■ 5着・コパノリッチマン 服部 茂史 騎手

「久しぶりの左回りで道中とまどいがあったのかもしれません。最後はそっちの方に集中してしまったので脚があがってしまいました。それでも未勝利からここまできているので、大した馬だと思います。また次に期待したいと思います。」

 

【参考情報】

※千葉幸喜調教師はダービーグランプリを4勝目(2011・2012・2018・2020)

※髙松亮騎手はダービーグランプリ初勝利

※フレッチャビアンカ号は重賞4勝目