新シーズン到来を告げるのが開幕初日恒例の3歳・スプリングカップ。今年度は重賞へ再格上げされ、M2へ昇格。1着賞金が300万円と倍増されました。このレースの1着馬から3着馬には岩手クラシック一冠目「第40回ダイヤモンドカップ」(M1 水沢1600m)への優先出走権が与えられます。昨年はパンプキンズが優勝。その後、東北優駿(岩手ダービー)、ダイヤモンドカップの二冠を獲得。今季3歳戦線を占う意味でも重要な一戦となります。

 

【注目馬情報】

★フレッチャビアンカ

北海道1勝、南関東2戦を経て岩手入り。前哨戦の準重賞・奥州弥生賞を1秒9差で圧勝し、能力の違いを誇示しました。折り合いがつくタイプですから距離延長も問題なし。転入2連勝へ王手をかけました。

★ナーリー

昨年9月、北海道2戦2着1回から転入。初戦を勝利で飾り、終盤の重賞・寒菊賞3着、金杯0秒1差2着後、笠松に転厩し、中央に挑戦。3戦着外に終わりましたが、強豪たちと戦ったのが貴重な経験。里帰り初戦で重賞制覇なるか注目。

★エネルギヤ

デビューは今年1月までずれ込みましたが、激戦区・南関東で3戦1勝。キャリア浅く伸びしろ十分。右回りは今回が初めてですが、全兄が金沢重賞2勝アイオブザタイガーという血統背景も魅力です。

★ヒガシブレーヴ

北海道1勝、南関東3戦3着2回はフレッチャビアンカと似たような足跡。岩手初戦の奥州弥生賞は逃げて直線一杯となりましたが、マークもきつかった印象。南関東で好走パターンは差し競馬。どんな戦法を採るか。

文 松尾 康司