「2018年度岩手競馬年度代表馬等選考委員会(委員長:株式会社IBC岩手放送 加藤久智氏)」が盛岡競馬場内で行われ、各部門表彰馬と年度代表馬が決定しました。

栄えある年度代表馬には、岩手ダービーダイヤモンドカップとダービーグランプリの2冠を制し、3歳最優秀馬に選出されたチャイヤプーン号が選ばれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

各部門選考結果は以下のとおりです。

■ 各部門表彰馬 ※馬齢は2018年のもの※記載内容は今年度(岩手競馬所属時)のもの

 

部 門

馬  名

今季収得

賞金(円)

馬主

調教師

年度代表馬

3歳最優秀馬

チャイヤプーン

19,450,000

大久保和夫

千葉 幸喜

2歳最優秀馬

該当馬無し

4歳以上最優秀馬

エンパイアペガサス

12,000,000

佐藤 信廣

佐藤 祐司

最優秀ターフホース

サンエイゴールド

5,846,000

鈴木 雅俊

瀬戸 幸一

最優秀牝馬

ナムラバイオレット

4,695,000

川村 初美

千葉 幸喜

最優秀短距離馬

ラブバレット

16,340,000

内山 一郎

菅原  勲

特別表彰

該当馬無し

馬事文化賞

室根神社祭「マツリバ行事」荒馬保存会

 

 

○ 年度代表馬/3歳最優秀馬

チャイヤプーン〔牡/3歳/千葉幸喜厩舎〕

2015年5月20日生

父:フェデラリスト

母:サイレントエクセル(母の父:ウイングアロー)

戦績:5戦4勝

主な勝利

「第38回 岩手ダービーダイヤモンドカップ」

「第31回 ダービーグランプリ」

選考理由:3歳クラシック路線を歩み、「岩手ダービーダイヤモンドカップ(M1)」を制し、地方全国交流重賞のダービーグランプリ(M1)を岩手所属馬として6年ぶりに制覇したことが高く評価されました。委員による投票の結果、短距離のラブバレット・4歳以上のエンパイアペガサスを抑え、最多得票をあつめて年度代表馬に選定されました。

 

○ 2歳最優秀馬

該当馬無し。

理由:根幹レースである南部駒賞と年明けの金杯が行われなかった為、各馬の力量比

較が難しく最優秀馬1頭を選ぶには至りませんでした。

 

 

○ 4歳以上最優秀馬

エンパイアペガサス〔牡/5歳/佐藤祐司厩舎〕

2013年4月22日生

父:エンパイアメーカー

母:ステージトリック(母の父:Distorted Humor)

戦績:6戦4勝

主な勝利

「第46回一條記念みちのく大賞典」

「第26回青藍賞」「第41回北上川大賞典」

選考理由:岩手競馬伝統の重賞「一條記念みちのく大賞典(M1)」を2連覇し、マイル重賞「青藍賞(M2)」、岩手最長距離の重賞「北上川大賞典(M2)」も制覇するなど、古馬の中・長距離王道路線を歩み、活躍したことが評価されました。

 

 

○ 最優秀ターフホース

サンエイゴールド〔牡/5歳/瀬戸幸一厩舎〕

2013年3月29日生

父:ステイゴールド

母:ノーチェリンダ(母の父:Barkerville)

戦績:7戦2勝

主な勝利

「第21回 かきつばた賞」

「第40回 せきれい賞」

選考理由:「せきれい賞(M2)」を2連覇し、「岩手県知事杯OROカップ(M1)」においても2着に好走。準重賞である「かきつばた賞」も制するなど、芝の中長距離路線で活躍したことが評価されました。

 

 

○ 最優秀牝馬

ナムラバイオレット〔牝/5歳/千葉幸喜厩舎〕

2013年3月30日生

父:チーフベアハート

母:ナムラテンニョ(母の父:キンググローリアス)

戦績:9戦2勝

主な勝利

「第3回 早池峰スーパースプリント」

 

選考理由:牡牝混合重賞の早池峰スーパースプリント(M2)で牡馬を相手に豪快な直線一気を決めて勝利したこと、岩鷲賞(M2)で3着に好走したことなど、牡馬に混ざり活躍したことが評価されました。

 

 

 

○ 最優秀短距離馬

ラブバレット〔牡/7歳/菅原勲厩舎〕

2011年4月25日生

父:ノボジャック

母:リバイバルガール(母の父:バブルガムフェロー)

戦績:8戦3勝

主な勝利

「第30回栗駒賞」

「第13回道営スプリント」

選考理由:岩手の短距離重賞である栗駒賞(M3)を優勝、ダートグレード競走である北海道スプリントカップ(JpnⅢ)で2着、クラスターカップ(JpnⅢ)で3着、他地区重賞の道営スプリントで優勝と、ダート短距離路線で全国区の活躍をしたことが評価されました。

 

 

○ 特別表彰

該当馬無し。

 

 

○ 馬事文化賞

室根神社祭「マツリバ行事」荒馬保存会

選考理由:室根神社大祭は、718年に紀州熊野神社から御神霊を勧進して以来、続いてきた祭りで、その最大の見どころといわれる「荒馬先陣」も世襲により連綿と続けられてきました。近年陣の減少や高齢化などにより世襲での継続が難しくなり、2002年には「荒馬先陣」が中止となりました。

この事態を受け、村や地域の有志が協力し、2005年に「室根神社祭「マツリバ行事」荒馬保存会を結成し、伝統を引き継ぐことになり、2018年10月に行われた1300年大祭でも無事に役を務めました。

伝統の継承に努められている活動は、馬事文化の発展、継承に大きく寄与するものであり、馬事文化賞にふさわしい活動として、大祭1300年という大きな節目の年に保存会の活動を顕彰するため馬事文化賞を贈るものです。