2009年(平成21年)1月16日
施術初回
この当時は、全身性の症状が出ている方への対処方法として
“大腰筋”に関連する部位を施術することに決めておりました。
初回ということで試みとしてその方法を試しました。
対象の骨・関節は下から順番に
1、足の関節(=距骨、踵骨)
2、腰・骨盤部(=L4・5、仙骨、腸骨)
3、7つある首の骨の内の上2つ(=上部頸椎)と頭蓋骨(=後頭骨)
周辺の筋肉などをほぐすつもりでゆっくり軽い力で施術していきます。
もちろん会話ができないので、何か片野氏が発するサインがないか
全身の様子を見ながら行います。
足~膝下を行うと、筋肉自体が硬くやせていて
“長期間の循環不全が起きている”様な感触がありました。
少し力を入れると眉間にしわができることが多かったので、
恐らくは痛みが有ると予想できました。1、2番に関しては全体的に
1割ほど関節に動きをつける程度の感触でした。
腰の一番下の骨(L5)に関しては、比較的関節の動きがよく
やや右を向いている状態(PL)でしたが、すっきりと矯正できました。
最後に首の上2つの骨(C1・2)を施術した時のことです。
2つの骨は共にやや右を向いていて(PL)、
それを改善する方向に微弱な力で持続圧を加えてみました。
するとここで片野氏の反応が変わりました。
それまで閉じていた目をパッと見開いて、
しばらく宙をみた後、私に“何をしているのか?”
と問うような視線を向けてきました。
先ほどまでは、合わなかった視線を私に向け、
何かを伝えようとしているのです。
眉間にシワは出来ていませんでした。
不快ではなさそうだったので、矯正を継続。
感触として6割位は関節の動き(=可動域)を改善出来たように思いました。
最後の反応に少し希望を見出し、この日の施術は終了しました。
次回ブログでは、私が出会う前に片野氏が病床に伏してしまった後の
経過について記述していきます。