こんにちは
チームや組織には目的があります
・スポーツであればゲームに勝つこと
・会社であれば売上や利益を上げること
その目的を達成するチームもあれば、一方で達成できないチームもある。
組織やチームを率いるリーダーには、目的を達成するチームをつくる能力が
求められます
昨今ではチームビルディングと言われ、リーダに求められるマネジメント能力
として注目されています。
今回はチームビルディングについての本を紹介します。
『常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント』(日経BP社)
帝京大学ダグビー部監督・岩出雅之 著
理論と筆者の経験が豊富に紹介されており、チームを率いるリーダーにとっても、
(チームに属する)メンバーにとっても示唆に富む良書です
特に残った3点を紹介します。
1. 「動機づけ要因」と「衛生要因」
人間には苦痛を避けようとする「動物的欲求」と、
精神的に成長しようとする「人間的欲求」がある。
前者を「衛生要因」(不満足要因)、後者を「動機づけ要因」(満足要因)と分類。
メンバー自身が達成感や責任、承認、成長(「動機づけ要因」)を感じる時に
モチベーションが高まる。
メンバーのモチベーションをいかに高く保てるかはリーダーの大事な能力です
2. 「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」
メンバー自身の内側から湧き出てくるのが「内発的動機づけ」。
外部からの刺激によって出てくる「外発的動機づけ」。
「内発的動機づけ」が高まり、成果が出やすくなる3つの欲求
・能力を発揮したい(有能感)
・自分でやりたい(自律性)
・人とつながりたい(関係性)
『やること自体が楽しい』
『興味があり好きだから』
これに勝るものはありません。
3.フローという概念
筆者が意識していたのは組織文化がフローであるかということ。
フローというのは集中して何かに取り組み、あっという間に時間がすぎてしまったという感覚です。
【フローに入るための鉄則】
- 明確な目標を定め、心理的エネルギーを集中させる
- あらゆることに成長マインドセットで取り組む
- いまのレベルより「ちょっと上」にチャレンジする
- 即座のフィードバックがある
- 大事なのは「未来」や「過去」ではなく「現在」
- 「楽しさ」を活動の中心におく
- パフォーマンス向上の天敵、「間接的動機(どう思われるか、お金に目が眩む、なんとなく惰性)」を少なくする