1.このカップの思い出
私は1970年のメキシコW杯を当時ドイツサッカー界の最優秀監督と称されていたヘネス・バイスバイラーと共に観戦した。帰路、彼は日本に立ち寄り日本のサッカーを具に視察した。そして「日本サッカー強化策」に付き幾つかの提言を残した。
(1)一時も早くプロリーグを創ること。それに先駆け選手を海外へ派遣し「本物の味」を知る選手を一人でも多く育てる事。
(2)「自分のつぼ」を持つ、個性に満ちた選手を育てる事。指導者はシステムに拘り過ぎない事。「意外性」がサッカーの魅力。欠点修正より特徴を引き伸ばす。
(3)ストライカーの特殊教育。併せて1対1の攻防の強化訓練。サッカーは点を奪い合う競技。
彼は「(1)は大変な事業だが、留まっていたら前進はありえない。自分に出来る事なら協力を惜しまない。」と約束してくれた。私が代表監督に就任後、この提言を大切に実行に移した。第1弾は「ドイツ・プロの合宿に定期的に参加」、第2弾は「奥寺のFCケルンへの加入」、そして第3弾が「本格的なプロ同士の試合を日本で開催」これが第1回ジャパンカップだったと記憶している。これらのステップは全てヘネスの協力があって実現したことは言うに及ばない。
2.日本サッカーへの提言
私が日本を離れていた20年間に日本サッカーは大きな進歩を遂げた。嬉しい限りだ。Jリーグが創設され、選手層も厚みが増し、W杯への常連組になりつつある。しかし、W杯レベルで見ると、更なる努力が必要なのも事実だ。幾つかの問題を提言したい。
(1)「強力な個性のレベルアップ」
技術・戦術面の平均点はサッカー先進国に匹敵するレベルに達したと思う。問題はそれに上積みされる“強力な個性”だ。その意味で30年前にヘネスが指摘した問題点は未解決のままと言える。強力な個性を組み合わせ、選手夫々がそれを正しく理解し戦術面に活用すれば、戦力は更に1~2段階レベルアップしよう。
(2)「得点能力のレベルアップ」
これも30年前から積み残されている重要課題だ。残念ながら釜本君を乗り越える選手は未だに出現していない。これは技術的問題より特殊訓練の反復練習による絶対的自信と気概の問題と思う。目に輝きを感じる選手を起用して欲しい。
(3)「もう少し攻撃重視のサッカーを!」
サッカーの原点は点を奪い合う事、そこに子供達が魅力を感じ次代を担う選手を育てる原動力となり、ファンを拡大する。攻撃面で多少のリスクを負う勇気ある仕掛けがあると攻撃が複雑なものに発展するように思う。例えば、今強調されているサイド攻撃に中沢・闘莉王両選手が交互に前線に飛び出す縦への変化が加われば威力が倍増するのではないか。
(4)「メンバーに2~3人の10代選手を起用する」
W杯で優勝を争うには、全く名の知られていなかった選手の出現が必要なことは歴史が証明している。ペレしかり・ベッケンバウワーしかりだ。前回大会の失敗を繰り返すことなく、勇気ある選抜をして欲しいと願っている。
イビチャ・オシム
大切なのは『自分を信じること』。プレーのアイデア、リスクへの決断は教わることは出来ません。
サッカーをプレーすることは人生を難しく生きることと同じです。それでも信じなければ目標は達成できないのです。
西野朗(第1回大会出場)
このカップで戦っていた当時は代表の中でも若い年代で、がむしゃらに先輩についていくのに必死だった。試合に出ていても本当に夢中だったとしか……。高校生の頃、国際試合はあこがれで、もっと試合が出来ればと思っていた。このカップは伝統ある大会、永久に継続して開催してほしいと思う。
横山謙三
カズやラモスなんかは外からは自分勝手に見えたかもしれませんが、強い自覚をもって役割を理解しえいた選手でした。
ラモス瑠偉
伝統あるこのカップ。優勝は最低条件。アピールして下さい。
柱谷哲二
初めて賞金をもらえたことが非常に印象的でした。
尾崎加寿夫
当時はスケジュールが立て込んでいて、コンディションが重かった覚えがあります。(フェイエノールトは)名門中の名門で、何とか1点取ろうと思ってましたね。
フィリップ・トルシエ
私にとってこのカップは優れたチームを相手に、日本代表がどのように反応するかを把握する大事な機会だった。
石井義信
80年大会はフジタの監督としても出場しました。当時はクラブチームが世界の強豪と対戦できる貴重な機会でした。86年は監督就任初戦ということもあり、選手には「監督は黙って見ていてください。勝ちますから」と言われましたね。86年に対戦したパルメイラスには当時、カズが所属していました。対戦したのは京都でした。わざわざ彼が代表宿舎を訪ねてきてくれて「ボクも日の丸をつけて戦いたい」とあいさつしたことをよく覚えています。
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公共マナーから良い印象を
朝の通勤ラッシュで椅子に浅く腰をかけ、足を放り出して漫画を読み、棚に置いて行った人。同じ駅で降りたと思ったら、自分の会社の社員だった。会社近くのコンビニエンスストアの前でパンを頬張り、口をモグモグさせたまま出勤するアルバイト。横断歩道のない車道を横切って、始業時間ギリギリに駆け込んでくる派遣社員。制服に歩きタバコで休憩時間から戻ってくるパート社員。一人ひとりが会社の代表です。会社のイメージです。すべて見られていますよ!