言葉の壁に悩まされ・・・❽

   

 

こうして多少の不安を抱えつつも、元気溌剌シンガポールにやってきた私たちを

待ち構えていたのは、真っ先に言葉の壁でした。

主人曰く、中学、高校、大学と学校で何年間も英語を習ってきてシェイクスピアも翻訳したことさえあるのに

街で買い物することさえ満足にできないのだから・・・と嘆いてましたっけ。

 

主人にとっての「英語」はまさに死活問題に関わる事だけに、私が考える以上の思いがあったと思います。

主人が出くわしたその頃の体験談、今だからこそ笑い話のタネなんですがネ。

 

暮らし始めて間もない頃,主人は用事があって、ある日本の会社を訪問する事になり

電話で聞いた住所を尋ねて行ったらしいのですが、その会社の入っているビルがどうしてもみつからない。

 

丁度向こうから来た中国人の若い女性に住所を書いた紙を見せながら

「このビルを探しているのですがご存知ありませんか」と、英語で尋ねたらしいの。

 

彼女はしばし主人の顔を見てニコッと笑いながら英語でこう言ったんですって。

「ごめんなさい、私、日本語わかりません。」

これには主人、後々まで堪えてましたよ。トラウマになった程ですからね。