具志堅用高の世界タイトルマッチ「ペドロ・フローレス第1戦」 | 宇都宮人のブログ

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昭和55年10月12日・金沢市実践倫理会館
WBA世界Jフライ級タイトルマッチ15回戦
具志堅用高(協栄・48・7キロ・WBA世界Jフライ級王者)
ペドロ・フローレス(メキシコ・48・8キロ・WBA世界Jフライ級4位)
結果
具志堅が3対0の判定勝ちでタイトル13度目の防衛に成功。
レフェリー ビンセント・レイノン氏
公式採点
レイノン氏(米国) 146対140(具志堅)
加藤氏 146対142(具志堅)
ロドリゲス氏(メキシコ) 146対145(具志堅)
内容
「苦闘の末につかんだV13の金字塔」
13度目の防衛戦は、王者が気力で苦戦を勝ちにつなげた。珍しく試合後に変形した具志堅の顔を見れば、この試合がいかに苦しいものであったかがわかる。
出だしはいつも通りの、強い具志堅だった。3回には挑戦者のテンプルに右フックをめり込ませてダウンを奪う。会場は早くも王者のKO防衛を予感した。
しかし、元サッカー選手だったフローレスの、脚力にものを言わせたしつこい攻撃に具志堅は手を焼く。4、5回とフローレスの右ストレートがよく伸び、具志堅は左ストレートで応戦。だが、流れは徐々に挑戦者へと傾いていく。中盤からは互角の攻防が続き、9回から動きの鈍った具志堅を、挑戦者が12回にロープに詰めて連打。具志堅の敗北さえ予想される展開。
しかし、王者も土壇場で意地を見せる。13回の打ち合いを制し、判定で国内の最多防衛記録を樹立した。
戦績
具志堅 23戦23勝(15KO)
フローレス 20戦14勝(3KO)6敗

(観衆 8000人)