最近、新型コロナ患者が急増しています。コロナ患者が増えてくると、がんなど重大な病気への関心が薄れる傾向があります。それが最も大きな問題かも知れません。
テーマ:発育速度で、新型コロナとがんはいずれも指数関数的に増加することを紹介しました。その他にも共通点はあります。
がんはがん化した僅か一個の細胞から倍々と増大することを紹介しましたが、転移は一般にがん細胞のある程度の塊が必要とされています。つまり一個の細胞が転移することは考えにくいとされています。新型コロナも同様で、一個のウィルスが感染の原因となることは考えにくいと思われます。
では何個程度が必要かについては、未だ明らかにされていませんが、恐らく100万個程度は必要なのではないかと思われます(感染しやすい変異株とは、これが少ないのではないかと思います)。ウィルスの大きさは一般的に約0.1ミクロンで、がん細胞の10ミクロンに比べると1/100の大きさです。100万個と言っても、大きさでは10ミクロン(1/100ミリ)しかありません。人が吐く飛沫は5ミクロンなので、ウィルス数は10万個程度含まれていると予測されます。
しばしばコンピューター解析などで、感染者が咳をしたり、話をすることにより、数多くの飛沫が飛ぶ様子が画像化されています。先ほどの例で言えば、感染者の飛ばした無数の飛沫を10個以上自分が吸い込むと感染すると言った感じでしょうか。相手と距離があれば、飛んでくる飛沫は減少します。さらにマスクをすれば、不織布で70%カットできると言われていますので、お互いマスクをしていれば、相手の飛沫を吸い込む量は10%まで下げることができる計算になります。
これまでの感染症の歴史によると、一般的にウィルスは変異により感染しやすくなるとともに、重症化率も下がってくるとされています。そしてウィルスおよび病気自体が無くなってしまうとの事です。実際、世界大戦中に猛威を振るったスペイン風は、どのように消滅したか分かっていないとの事です。
ところで、皆さんに行動に対し、私見ではありますが、お勧めしたいことを2つ紹介します。
一つ目は、皆さんお店やショッピングセンターに入る時、ほとんどの方が手の消毒をされるでしょう。しかし、店を出る時に、手の消毒をされる方はほとんどおられません。確かに、「店に入る時は手の消毒をお願いします」と書いてありますので、多くの人はそれを守って消毒されていることと思います。しかし、店に入る時に消毒するのは、主に店をコロナ感染から守るが目的であり、あなたを守るのが目的ではありません。もちろん、店を感染から守ることにより、そこに入ってくる人を間接的に守っているとは思いますが。
これに対し、店を出る時に手を消毒するのは、あなた自身のためです。もし店で商品などにウィルスが存在し、それを触ってしまうと、あなたは車や家にウィルスを持ち帰ってしまうことになります。どちらがあなたにとって重要かは、言うまでもないでしょう。
つまり、私がお勧めしたいのは、店を出る時にこそ手を消毒すべきということです。
もう一つは、外でマスクを外した時の対処法です。この暑さですから、それほど人がいない屋外でマスクを外すのは問題ない行動です。しかし、しばしば向こうから人が歩いてきて、かなり近い距離ですれ違う場合があります。これが怖くて、外でもマスクをしておられる方も少なくないかと思います。
先に紹介しましたように、最も感染の可能性が高いのは、新型コロナに感染している方が吐いた息に含まれる飛沫が拡散する前に、あなたが大量に吸い込んでしまう場合です。これを避けるために、互いにマスクをして防御しているのです。それでは、互いにマスクしていない時にどうすれば良いでしょうか。
私が実践していますのは、やむなく至近距離で他人とすれ違う時は、一時的に息を止めることを実践しています。こうすれば、飛沫を大量に吸い込んでしまうことはありません。逆に私が感染していたとしても、大量の飛沫を他人に吸わせることもありません。息を止めるといっても、それほど長い時間ではなく、すれ違う2メートル前から止め、すれ違ってから2メートル後までですから、5秒程度かと思います。
コロナウィルスを全く吸い込まない、接触しないという発想では、あまりにも神経質になってしまいます。吸い込んでも、接触してもなるべく量を少なくするという発想が重要かと思います。このことは、感染ばかりでなく、重症化にも関係している可能性があると思います。
私はがん休眠療法を提唱する中で、25年前から「がんとの共存」という考え方を示し、多くの方に賛同を得ました。現在、しばしば「コロナとの共存」という言葉が踊っていますが、こちらはがんよりもはるかに簡単なことと感じています。