農業パーク「新しい村」@宮代町 |  みどり色の地球

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宮代町の農業パーク「新しい村」は平成13年にオープン。当時は都市開発で人口流入をめざす自治体が多い中で、榊原一雄 元宮代町長は「50年後に価値がわかる」といって、総事業費22億円を投入し、約13haの敷地に「農」あるまちづくりの拠点を設けたのです。自然環境に謙虚な意識を持ち、祖先が作り上げた風景を「時には維持」「時には現代の知恵を加え」付加価値の高い環境をつくり、後世に引き継ぐという精神がこの場所に込められました。

宮代は元々ある「土地」の良さを引き出すのが上手だと思います。トラストで守るべき「土地」をしっかり守っていて、それがこの「新しい村」の価値を一層高めています。

さいたま緑のトラスト保全第5号地「山崎山」

 

昨今SDGsが謳われるようになりましたが、20年前からそれが意識されていました。「未来をみすえ」と簡単にいいますが、このように「地球の理」に基づくことこそが持続可能性のポイントなのではないでしょうか。

コロナ過でその魅力がより多くの方に伝わったのでしょう。「新しい村」の利用者は2万人程増えたとのことです。

 

宮代の新規就労は年に1,2人くらいですが、里親農家さんがいて、担い手塾で丁寧な指導を重ね、実績を上げてから新規就労者として独立させます。その実績の評価は高く、県から、県に相談された方の受入れ依頼もあるそうです。

 

新生児に特別栽培米を20キロ分プレゼントするのですが、5キロ×4チケットを渡し、新しい村に取りに来てもらいます。そこで、この場所の存在を知ってもらい、4回足を運んでもらうことで、いつの間にかリピーターになる人も出てくるという、その1石何鳥ものアイディアには脱帽でした。

 

所々、野草保全地もあるといった、自然を愛する人にはたまらない場所です。吉川市も今、三輪野江に農業パーク構想がありますが、こんな風になるのならいいなと思いました。

 

以下、写真に注釈入れる形でご紹介します。

地図 新しい村のHPより

真ん中にある販売拠点 森の市場と森のカフェ

   

その向い側にあるBBQ広場  大学生等、若い方も集まっています。

地図右側のほっつけ田では、手植え・手刈り体験ができます。市外・都内からの参加者が多いそうです。皆さん「田植え体験」でネット検索から参加するみたいですが、HPが素敵なのも人を呼び寄せるポイントかもしれません。

入り口には野草保全地3号地が!

 

ガーデン 様々なテーマに分かれています。ハーブ摘み取り体験もできます。

 

     

所々に井戸が設置されています。

果樹 写真はぶどうとブルーベリー こちらも収穫体験ができます。

 

道路を挟んで「農の家」横には雨水タンクが設置。

 

さらに奥には私たちがお話を伺った「村の集会所」が。木に囲まれた部屋に入ったとたん「あ!20年くらい前にトラスト地を見学しに来た時に、ここに寄ったなぁ」と思い出しました。普通の会議室だったら記憶は眠ったままだったと思います。

 

昼食は「あじまんま」さんの850円のお弁当。大豆ミートローフ。五穀米などヘルシーでとても美味しかったです😋

入口には野草保全地1号地が!

横には東武動物公園の水上木製コースター・レジーナが木製ゆえにいい雰囲気を醸し出しています。

 

市民のため、学校のための農園

 

(株)新しい村は「新しい村」の指定管理者でもあり、近隣農業を牽引している要の事業者となっています。館内にライスタワーもあり、育苗もして、農家さんに販売しています。田んぼの担い手(耕作する事業者)でもあり、田んぼそのものを引き継ぐこともあります。

  

帰りの宮代駅前「無印良品」のご紹介も少し。

スペースは相当広く、こんなに広い無印良品のお店、見たことないです(買い物あまりしないので当てにならない情報ですが)。HP情報では「地域となにかを生み出す場所」をコンセプトにしていて、地域に根差した店舗を心掛けているそうです。

まちの情報発信拠点「まちの案内所」

 

シェアキッチン。食事とお菓子と2コースのシェアがあるようです。

 

無印の企画をやったり、自由に活用のできる場所。(左写真はHPより)

 

以前、お店前の芝生広場にヨギボー(クッション)が何個か転がっていて、人々が好きにゴロゴロしていたのを見たことがあります。駅前の空間が、人々の交流が生まれるエリアになっています。

 

最後になりましたが、宮代町産業観光課の皆さま、(株)新しい村の方、丁寧なご対応ありがとうございました。視察でしたが、非常にリフレッシュした時間を過ごさせていただきました。

東埼玉地方政治改革ネットの皆さま、お疲れ様でした。