いきいきレポート28号 「エコチル調査」の結果を活かして! |  みどり色の地球

 みどり色の地球

 共に考え・学び・行動します!  

 

いきいきレポート28号が完成 

トップ面が議会報告になっていますが、毎回何を持ってくるか迷います。自分が力入れたもの。皆さんの関心どころ。皆さんに知っていただきたいこと。色々ある中で、今回は「エコチル調査」に関する私の一般質問について取り上げました。

 

化学物質が子ども達を蝕んでいる 

エコチル調査は環境省が2011年から行っている疫学調査で、化学物質が胎児期から成長の過程で、子ども達どのような影響をもたらすか調べているのです。(この度40歳まで延長することに!)

10年間で200以上の論文が書かれ、追加調査等しながらいくつか明らかになってきていることがあります(レポート1ページ参照)。しかし未だ、環境省の公式見解となっていないことを理由に、市としては啓発を行わないといいます。市は国の下部組織になり果てていて、地方自治体としての分権をもっと生かして、子どもの健康に対し真剣に取り組むべきです。このようなデーターをどんどん発信している行政もあるのです。吉川市においても、なぜ環境省がこの取り組みを始めているのかという根本を理解して、市民の身近な政府として予防原則で子ども達を守ってもらいたいと切望します。

 

発達障害を持つ問題児を出席停止に… 

今年初めに市長と教育委員会による「総合教育会議」を傍聴した時に、市長より(以下総合教育会議 議事録 令和4年1月7日 16ページから)

「特に最近、発達に課題を抱えた子どもたちが加害者になっている事例が 非常に多いです。それも、ひとつのクラスの中に複数人いるので、学校の先生が一生懸命 指導してもなかなかいじめや暴力的な行為が収まらなかったりという事例が本当に増えて います。そうなると、被害を受けた子が学校に行かれないのに、加害をした子はずっと学校に行っていて、しかもなかなか先生の指導がそこに入っていかないという事例が、すごく増えてきているんだと思います。そういうことを踏まえて、今後どう解決していくかと いう視点で、皆さんにご議論いただければと思います。」

との問題提起がされ、「吉川市いじめの防止等のための基本的な方針について」にイジメた子の「出席停止」に関する文言を入れることの検討がされました。

私は傍聴しながら、非常に危惧の念を抱きました。私は元教員であり、教員のはしくれとして、出席停止ではなく、より手厚い支援がされるべきだと思うのです。

そして何よりも、予防の可能性が明らかになってきているのだから、そのようなデーターを示し、少しでも予防策に取組むことが大切なことではないかと思います。

 

エコチル調査の報告書はこちらです。

市は様々な外部有識をお招きしていますが、私も一応専門家のはしくれ、少しは耳を傾けてくれてもいいのになと、ここ何年も思い続けています。