元湯灌師として、エンジェルフライトを見ました。
海外で亡くなったご遺体をきれいにしてご遺族のもとに帰す仕事、国際霊柩送還士という仕事のドラマです。


泣きました
湯灌師という仕事を経験して良かったと思いました


ドラマの最初には、国際霊柩送還士の会社の社員のことがえがかれていて、社員ははちゃめちゃ奇抜な格好をしている人や、死体の話をする人もいて個性的すぎる社員ばかり。


私はこのシーンを見て、このドラマはほんまものやと思い、続きを見る気になったんです。




かつて私も湯灌師という仕事をしていました。
世間では、「崇高なお仕事ですね」と言われりこともありましたが、いやいや、中の人達はこのドラマのように変わり者の集まりでした。

変わり者ばかりでしたが、ご遺体とご遺族に対しては真剣でした。


ドラマの中で主人公が「愛されていたんですよ」と言うシーンがありますが、正に主人公と同じ思いでご遺体をきれいにして差し上げていたのだと思います。

長期間の入院でお風呂に入れなかったご遺体。
自殺をされ首に跡がのこったご遺体。

私なんかには想像できないほどのそれぞれの人生を終えた方々がご遺体となり、私たちがきれいにして差し上げお送りするお手伝いをする。


ご遺族を前にすると
人生って何なんだろうと考えざるを得ないのです。


最後に、私は「愛」という言葉は嫌いです。でも、湯灌師をしていると人生は「愛」だなと思ってしまいます。



とにかく、私はこのドラマの続きを見ることになりそうです。