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《最終話》
じゃあ、わたしは何が言いたいのか。
誰かの意見に「共感」ばかりでいいのかということ。
あのテレビ司会者が言ったように、女性は共感が多いと言われていていいのかということ。
わたしは女性に、自衛や協調を重んじるほかに
「自分らしさ」「自分の考え」を表現する力があると思っている。
つまり
「共感」に私らしい意見を、相手を傷つけずに、足していくことの素晴らしい能力をもっていることに気づいてほしい。
さらに付け足すと、そのがん患者さんの療法は「共感」だらけの感想がはびこっていないですか?その療法への反対意見も見て自分らしさや患者らしさを落とし込めれたかなとちょっと立ち止まって…足してみてほしい。
現代では、なんでも「共感」することがもてはやされているけれど、「共感」の波にのまれてはいけないね。
がん家族セラピスト
酒井たえこ