「生き物目線のがん講座」では、細胞は[正常][がん]の二極化ではないことをお伝えしています。

ゲノム検査の進歩により、人体組織の細胞は同じ部位(同じ腫瘍組織)であっても少しずつちがう遺伝子の変異があり、なかにはがんの原因とされる遺伝子変異があっても組織としては正常に機能することがわかってきました。

つまり、細胞は遺伝子変異の積み重ねでグラデーション(パッチワーク)分布しているというのです。それは年齢を重ねれば重ねるほど進んでいきます。


例えてみるとこんな感じでしょうか。

[A:正常]~[B:わずかに変異はあるけどすごく大人しく仕事もちゃんとする]~[C:幾つかの変異があるが仕事の邪魔はしない]~[D:十分な仕事はできないが足を引っ張ることはない]~[E:見た目もやんちゃで仕事もせず仲間を増やす]

人間社会みたいですね。


さてそうなりますと、Eが徒党を組んで跋扈するのは困りますが、すべてAだけにしようとするのは生物多様性に反すしないでしょうか? そう、生態系が乱れてしまう。

遺伝子変異は環境の変化に柔軟に対応して生き抜く手段でもあります。その余地まで奪ってしまうと、生命活動を妨げることになるかもしれません。


このような観点からすると、“治る”も一律ではないようです。

 

 

 

 

 

 

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