◆筋肉がレジリエンス(回復力)を支える!?◆ 2026/08/03
森勇磨医師(産業医・内科医 ウチカラクリニック代表)は、「1日15分の運動は未来の自分の体を守るための大きな意味を持つ習慣」と提唱しています。
【1日15分の運動で、死亡リスクは14%低下】
台湾で行われた大規模な調査では、40万人以上を対象に、運動習慣と寿命の関係が調べられました。その結果、1日わずか15分体を動かすだけで、まったく運動しない人と比べて死亡リスクが約14パーセント低下することがわかりました。
たった15分です。
特別なジムも、高価な器具も、激しいトレーニングも必要ありません。朝の散歩や買い物の往復といった短い時間でも、これだけの差が生まれるのです。
では、なぜこれほど生存率に大きな違いが出るのでしょうか。
その理由の1つが、病気やけがをしたときの「体の余力」にあります。この余力は、主に筋肉量によって支えられています。たとえば病気や手術によって入院することになった場合、筋肉の蓄えがある人は、もし一時的に寝たきりになっても、リハビリによって再び自分の足で歩けるようになる可能性が高くなります。
一方で、もともとの筋肉量が少ない人は、一度の入院をきっかけに歩く力を失い、そのまま回復が難しくなることもあります。
「もしも」のときに回復できるかどうかは、今の筋肉の状態に大きく左右されます。
1日15分の運動は、未来の自分の体を守るための、大きな意味を持つ習慣なのです。
(出典:プレシデントオンライン、森勇磨『歩き方革命』(KADOKAWA))
言わずもがなですが、がん患者さんの場合も体重減少(筋肉量減少)は注意が必要です。
サルコペニア(筋肉量の減少に伴って筋力や身体機能が低下している状態)、悪液質(骨格筋量の持続的な減少と体重減少、食欲不振、炎症などを特徴とする多因子性の消耗状態)が進むと“回復力自体”が低下してしまいます。
痩せると体躯、手足の筋肉量が減ったのが見た目でわかりますが、実は内臓の筋肉部分も痩せている可能性があります。
すると、呼吸、消化器の蠕動運動、血液体液の循環ポンプ運動などの機能が低下します。
がん(治療)云々の前に基本的な生命活動に支障がでてしまいます。
*参照記事
「タモリ、山中伸弥の!?がん患者のカギ」
(がんと有酸素運動の研究報告が記載されています)
「がんに栄養を与えないに囚われ過ぎて栄養不足になると・・・」



