細胞それぞれがちゃんと担当の仕事をすることで生命活動が持続します。そして適切なタイミングでに次の世代にバトンを渡します。(細胞の入れ替わり) いつまでも古株がのさばらず、新人によい引き継ぎをしなければなりません。

よい仕事をするためには適切な資源が必要です。資源を元に活動のためのエネルギーを作ります。

資源とは、

【酸素】と【栄養】です。

正常細胞にとって適切な酸素、栄養(カロリー、栄養素)が供給される環境であれば、がん化を促す変異のリスクは低いといわれています。

生き物の大原則、「どんな状況でも生きようとする」が発動されれば、正常細胞にとって生きにくい環境でもなんとか生き延びようとします。つまり自らの遺伝子を変異させて環境適応をする細胞が現れてもおかしくありません。

酸素が少なければ、古いシステム(解糖系)だけでエネルギーを作る細胞にトランスフォームします。この細胞が分子生物学的にはがんの生態に近いと考えられています。

また低酸素状態ではDNA修復遺伝子が十分に働かないので、がん化の遺伝子変異が蓄積されやすくなります。

この状況に栄養過多が加わると増殖系への圧力が高まり、がん細胞が増えやすくなることも想定されます。

一方、飢餓状態に陥ったがん細胞が反撃に転じるという説もあります。人間でも貧困飢餓状態を手っ取り早く抜け出すには略奪か移住かとなります。その日の食べ物にも困る日々が続けば暴徒化してしまうかもしれません。周囲の住人から資源を奪う、別の地に侵略して居座る。がんの浸潤、転移も同じだというのです。

適度な資源(酸素、栄養)供給で、多少の変異がある細胞でも穏やかで正常な活動を妨げないなら、悪くないですよね。

 

 

 

 

 

 

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