先日のオンライン講座(2024/06/19)で取り上げたテーマ「体内環境」。
まず生き物の大原則をおさらい。
とくに2行目
*生き物は環境を観察して振舞い(生き方)を変える
次に講座では環境の構造を図で示しました(↓)
細胞の生息環境が悪化すると発がんリスク、増殖リスクが上がります。
また、がん細胞が周囲の環境を悪化(自分が生きやすいように)させることもわかっています。
それらはがんを取り巻く環境(腫瘍微小環境)と呼ばれますが、そこには様々な要素が関与します。
わかりやすいように「生活環境」「体内環境」「脳内環境」に分けました。
さてがんに都合よい主な体内環境として、
・資源(酸素、栄養)
・酸性度
・慢性炎症
を取り上げました。
がん遺伝子は“増殖系遺伝子”、がん抑制遺伝子は“抑制系遺伝子”です。
【成長や傷を治すため細胞を増やそうとする増殖系遺伝子の誤作動】×【増えすぎないよう調節する抑制系遺伝子の休眠】が、がん発症や進行を促します。その誤作動や休眠は後天的な体内環境の影響が7割と考えられています。
したがって、適切な時に適切な治療+環境改善が、寛解の維持、再発転移の予防になるわけです。
(つづく)
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