平均寿命の伸長もあって、高齢のがん患者は増えています。

2019年に「高齢者のがん薬物療法」という診療ガイドラインが作成されましたが、高齢者ほど個々の心身状態、生活状況が異なり、医療現場でも治療基準が定まっていないようです。なかには積極的な治療をしない選択の方が本人にとってベターというケースもあります。

 

*高齢者のがん薬物療法ガイドライン 12のクリニカルクエスチョン

 

 

 


高齢がん患者さんほど、残りの人生をどう生きたいかという人生観、死生観が重要になり、それに基づいて治療やケアを受けることが、がんであっても幸福を感じられると思います。

そのためには、人間という生き物に生じるがんについてご本人とご家族が学び、「自分像」と「がん像」を調和させることが大切です。

がんや死を怖れ過ぎると治療至上主義、延命至上主義に陥り、かえって患者本人は苦しい思いをする可能性があります。

ご家族からのご相談でも、がんを治すこと、がんを消すことに必死になるあまり、治療法や補完療法の情報収集に躍起になっている姿を見ることがあります。お気持ちはお察ししますが、ご本人の思いや意志をしっかり聞かれることもなく奔走している感があります。


ご本人の人生は、ご本人のもの。

残りの人生がどれほどであろうと、「どう生きたいか?」こそがガイドラインの基準になると思います。

 

 

 

 

 

 

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