岡田尊司 光文社新書
【不安型愛着スタイル】
一般にもその存在と影響が広く認識されるようになった愛着障害。中でも身近な問題となるのが、比較的軽度な愛着障害である「愛着スタイル」だ。その中心を占める「不安型愛着スタイル」は、人の顔色や気持ちに対する敏感さ、傷つきやすさ、安心感・自己肯定感の乏しさなどを特徴とする。繊細で、共感性に優れ、優しく献身的な一面とともに、依存しやすい、攻撃を受けやすい、利用・搾取されやすいといった弱点を抱える。気疲れや自己犠牲が限界を超えると、心身の不調を来し、ときに別人のように怒り狂う面も。(本書より)
筆者は精神科医であり愛着障害の専門家です。なぜガンの辞典で本書を取り上げるのか? ひとつは、日常生活がその人の根底にある不安型愛着スタイルでドライブされ続けると、がんのリスク因子の一つになると思われること。もうひとつは、不安型愛着スタイルを持つがん患者さんの場合、それに気づき克服することががん治しを進めて行くうえで重要と思われるからです。(治療法の選択や治療を受ける心構えに影響すると考えます)
目次
第1章:不安型愛着スタイルの特性
第2章:不安型愛着スタイルを生む要因と背景
第3章:不安型愛着スタイルのサブタイプ
第4章:不安型愛着スタイルの対応とサポート
第5章:不安型愛着スタイルの克服
第6章:愛着障害の心理療法
(巻末:愛着スタイル診断テスト)
不安型愛着スタイルが変わらないままだと、[前向き、夢を叶える、ワクワクする、楽しい事をする、予祝]がネガティブに作用するケースもあるので注意が必要です。
*参照記事
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