11月22日に行われた鞭杆協会主催「第二回 鞭杆フェスティバル」に8名の集体で出場し、優秀賞をいただきました。

 内容は鞭杆八段錦、晃水気功、鞭杆知恵の輪、32式太極鞭杆、進退八法、形意鞭対練。当教室の中心メニューを並べました。教室では20~30分ほどかけて練習する内容ですが、ほんの少しフォーメーションを考えて7分程度で見ていただけるようにしました。初参加でしたので教室の概要をありのままに見てもらうのが趣旨で、入賞などまったく考えていませんでしたが、賞をいただいたことで、「あなたの教室はそこが良いんじゃない」と認めていただけたと受け止めています。良かったヨカッタ。頑張って練習し、参加してくださってた皆さん、ありがとうございます。お疲れさまでした。おめでとうございます。

 

 

 



 先日、「ジムで太極拳を始めたのですが、基礎から学ぶにはどうしたらいいですか」といった質問に接しました。感じをつかむまでは今始めた練習をじっくりと続けてみること。先回りしてアチコチ手を広げず、先ずは小さく始めることだろうと思うのですが、でも、太極拳の基礎ってどういうことだろうと改めて考えてしまいました。
    眼法、身法、手法、歩法…それぞれに基本と言うべきものがあるでしょう。最初に何から練習するか、教室、一門によって違いもあるはずです。
    健康のため、武術としてなど目的によっても違うでしょう。
    ても、それら全部ひっくるめて何が基礎と言えるのか?  結局、立ち方と歩き方、と言えるのかなあ、と思います。
    そして立ち方、歩き方の2つをひっくるめると「姿勢」と言うことになるのではないでしょうか。
   そういえば、初めて参加した(2回目だったかも)郭福厚老師の講習会でのお話が「姿勢とは何か」だったなぁ。
  軸足にしっかりと乗る。踏実。軸足をしっかりと踏みつける……とはどういうことか。完全に一本足になることではない、というのが前回の話でした。
  さて、つぎの図は足の重心線のモデル図です。直立時、足は真っ直ぐ垂直になっているわけではありません。股関節は大腿骨から腕木のように付き出した部分に接続しているので、脛が垂直になったとき、大腿骨が少し外側に傾き、脛を通る垂直線(重心線)上に股関節が載ることで安定する構造になっています。
  大腿骨のラインは、解剖学的な構造物(骨)を通る軸だということで「解剖軸」、股関節から垂線を下ろしたラインは、支える機能が働いている軸ということで「機能軸」と呼ばれています。
  そして、股関節、膝、足首が垂直に揃ったときが、しっかりと直立した状態だということになります。でも、これでは切面はそろいませんね。こんな感じ。
  股関節が垂直線上に揃い、しっかりと踏みしめている感覚がするのですが、、、。
  外側のラインを揃える(切面を揃える)とこんな感じ。
  微妙ですけど。
  この状態は股関節からの垂線が足底より内側に落ちていることになります。つまり微妙に「立てていない」場所です。機能軸をわずかに外しているポジションと言える状態でしょうか。
  股関節の緊張を外し、円襠の状態になると軸足はこのポジションに納まってきます。
  逆に言えば、この微妙なポジションを目指すことが円襠を理解する手がかりになるとことにもなりますね。

 しっかり立つポジションから、このポジションに向かうとき、足裏には、より深く重心が沈みこんでいく感じが起こります。