ミュージカル「夢の降る街」を終えて | 大岩主弥のガンガンいこうぜ

大岩主弥のガンガンいこうぜ

岡山出身、在住の俳優です。JAEに12年所属。現在は岡山をベースに映像、舞台問わず活動しています。
愛媛県東温市を舞台にしたドラマ「Guardian of TOON~東温の守り人~」の脚本・監督をはじめ、作品を作る事にも力を入れています。

【ミュージカル「夢の降る街」を終えて】 


 3/17に本番を終え、3/31には配信も終了しました。
そして岡山市民会館も3月末で閉館。
色々終わり、今の気持ちをまとめておこうと思います。 








まずは

今回の公演を実現させて下さった皆様。 

ご観劇、配信をご視聴下さった皆様。 

関わって下さった皆様。 

 本当にありがとうございました!!


2021年コロナ禍の中開催された初演。
劇場が暗くなり、バンドさんの演奏が始まった時のお客様からの温かい拍手。 

一生忘れられません。 


 カンパニー全員で、本当に上演するのかどうか話し合った末の決断。
開演前まで、あの時期に上演するのが本当に良い事なのか、ずっと悩んでいたと思います。
その気持ちが皆様の拍手で全て吹き飛びました。


待ってくれている人達がいる。 

舞台を必要としてくれる人がいる。 


本当に幸せで勇気づけられた瞬間でした。キラキラキラキラキラキラ


そして、その結果、岡山市民会館のラストのミュージカルとして、再演させていただく事になりました。 


 今回は僕のスケジュールの都合で1公演のみの参加とさせていただきました。
1回こっきり。 


後谷という役は2回目の今回の方が悩みました。 

それは「慈愛と恵み 石井十次物語」での経験が僕の中で大きくて。 


 魂を震わせる事。
その役を魂から理解して演じて、心を動かさねば人には伝わらない。 


今回は後谷という人物の適当の陰に隠れた本質が気になって仕方なくなって。
それを上手く表現する事が出来ず、最後の最後まで悩みました。 

本当は格好つけたいのに上手くいかなくて。
そのうち運が向いてくると茶化して。
でも、空っぽのナナシノの前ではポロッと本当の事を言ってしまう。
大好きで大好きでたまらない喜楽館の仲間たちには言えない本当の気持ち。
今の自分ではみんなを守れない。
だから、ナナシノに喜楽館とみんなを託して出ていく。 

その悲しさが見た人に伝わっていたらと思います。 








同じ作品に取り組むなら、前回を越えなくては意味がない。
そう思っています。 

結果はご観劇下さった皆様の心にあるかとは思いますが、僕は自分の出来る最善は残せたかと思っています。 


この仕事を続ける中で大事だと思うのは、過去の自分を越える事。 

他人と比べても意味がないと思うのです。
今出来る最善を尽くす。 

そうなれば、結果は良かれ悪かれ、自分の責任。 


頑張る事。 

お客様に楽しんでいただく事は当たり前。 

自分が作品にどれだけ思いを込められたか。 


岡山市民会館最後のミュージカルとして、僕個人としては後悔はありません。 

もし、皆様の心に僕が演じた後谷が少しでも残って、生きる力になるなら大変嬉しく思います。 


改めて、

一緒に舞台を作って下さったキャスト、スタッフの皆様。
ご観劇下さった皆様。
応援して下さった皆様。
本当にありがとうございました!!!


これからも後悔ないよう頑張って行きます。
引き続きよろしくお願いいたしますニコニコ