お客様が本当に相談したかったこと | がん患者等の治療と仕事の両立支援、就労支援に取り組む社労士のブログ

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がん患者等の治療と仕事の両立、就労に不安のある方へ、「がん経験のある社労士・治療と仕事の両立支援コーディネーター」が、役に立つ情報や日々の思いを綴ります。

 

私はがん経験のある社労士です。治療と仕事の両立、就労に不安のある方にいろいろお伝えしたいとブログを始めました。

 

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励みになります。

 

 

 

以前、60代のがん患者さんが

年金相談に来られたことがありました。

 

杖をついて歩み寄り、

着席するとスマホを取り出してメモを見せてくださいました。

 

 

障害年金の相談!?と思った私は、頭の中でいろいろ思いを巡らせていました。

 

65歳を超えていない?

初診日はいつだろう

病名は・・・

 

 

 

 

 

 

メモには病名や経過など、日付も合わせて詳しく書かれています。

 

これだけでも大助かりです。

 

 

それから細かくお聴きしていると

 

「障害年金がほしいわけではないんです」

 

 

そうおっしゃいました。

 

???

 

なぜ年金の相談?

 

 

そのうち、障害者の支援のことかと思いあたり

障害者手帳をお持ちかどうか尋ねました。

 

 

手帳をお持ちではありませんでしたので、

 

その交付申請の案内になりました。

 

 

 

ぽってり苺 ぽってり苺 ぽってり苺

 

 

 

身体障害者手帳の交付で受けられる4つのメリット

 

1.医療費、補装具、リフォーム費用の助成

 

2.所得税・住民税・自動車税などの軽減

 

3.さまざまな公共料金の割引サービス

 

4.障害者雇用での就職・転職活動ができる

 

 

ただし、障害者雇用の枠組みで採用された場合、昇進や待遇面で一般のルートから外れる可能性があります。

 

他にデメリットとして以下のことも考えられます。

・「障害者」と認定されることへの抵抗感

・周囲からの理解が得られないといった心理的なストレス

 

 

 

 

 

 

 

迂闊でした。

 

 

障害者手帳を交付されたら、

障害年金も受給できると期待して相談される方は多いのです。

 

 

そんなときは

障害者手帳の等級と障害年金の等級は

必ずしも一致しないことを、説明します。

 

 

 

障害年金よりも

 

支援やサービスを知りたいという方もいらっしゃることは、勉強になりました。

 

 

言葉の裏にある本当のお悩みや求めているものを

 

しっかり聞き取らなければと

 

大いに反省した出来事です。

 

 

 

暦の上では春ですが、

きょうは冷たい風が吹いています。

 

三寒四温のこの時期、

体調を気遣いながら上手に過ごしましょう。

 

お読みになった患者様、ご家族様の心に暖かい光が差し込みますように