ある日、職場でひとつの出来事がありました。

ほんのちょっとしたこと。

でも、

私は

その子にイラッとして

無意識に心のドアを閉めていた。

声を荒げたわけでもない。

でも、なんとなく冷たく

「関わりたくない」

「もう話さなくていいや」


自分では軽く壁をつくったつもりだったけど、

その態度に

気づいてるのは

たぶん自分が

いちばんだった。


「あ、わたし、冷たくなってる」

「なんか、感じ悪いな…」


そう思った瞬間、ちょっと胸が痛くなった。


本当は、優しくしたい気持ちがなかったわけじゃない。

でも、

「これ以上、すり減りたくなかった」


それだけだった。


たぶん、あの冷たさは、

わたしが自分を守るために出した“ぎこちないサイン”だったんだと思う。


優しさって、

誰かに向けるものだけじゃなくて、

自分に向ける時もあるんだなって、ようやくわかった。


だから、いまはそっと思う。


「あのとき、わたしはわたしを守ってたんだね」


やさしさにも、距離があっていい。

整えるって、そういう選択なのかもしれない。