C太郎さんとは交際を見送りましたが

ムダにエネルギーが余って

いた頃にメッセージ交換

していた男性はまだまだ

いるので、次行ってみよう

と元気いっぱいに
D樹くんとの約束を取り付けます。

こうなってくると結局

婚活っていちいち疲れた

とか傷ついたとか感じない

メンタル強めの人

もしくは図々しい

もしくはアホのほうが

圧倒的に有利だと思います。

D樹くん

職業  医療職
年収  550万
年齢  32歳
身長  165㎝
体型  細身
バツイチ  子供無し

いつも待ち合わせに使う大きな駅の2階の本屋さんで待ち合わせをします。

わたしを見つけてくれたD樹くんの第一声は

「いさおちゃん?可愛いねー!!」

嘘でも嬉しい!!

じゃなくて、若干軽いかも、、、、

でもなかなか愉快そうな方だし

見た目もとてもスタイリッシュで

オシャレの素養がないわたしにも

「あーこの人オシャレさんなんだなぁ」

ということが分かるほどシュッとしてました。




そしていつも通り駅の構内のコーヒーショップ

でお話をしましたが、

ここからがいつもとは違いました。

D樹くんは「もし良かったらこの後ご飯でもどうかな?」と誘って下さり「オレのことはD樹でいいからねー」ととてもフレンドリーです。

言われるがままにオシャレなイタリアンをご馳走になり、
ではそろそろお開きですかなという時間帯に
なると
「オレね駅まで車で来てるんよ、嫌じゃなかったら家まで送らせて。
いや、送りたい。まだ一緒にいたいもん。」

とスマートに誘って下さりました。

さすがバツイチ。

一回結婚してるだけ

あって女性の扱いは

とてもこなれています。

しかもこの送らせて。も全くタイプじゃない人に言われたら

気持ちが悪くて悶絶死

してしまいます

がD樹くんだとそうは思いません。

彼は確かに人に好かれるタイプの人に

見えたし本人も自分に自信があるんで

しょうね。


わたしは分かりやすく

チヤホヤされることに

気を良くしてまんまと

申し出を承諾します。

知り合ったばかりの人の車に乗るなんて

危険極まりない行為ですが、

どう見てもマトモな、どころか素敵な

人ですし

「どう転んでも命までは

取られないだろう」

というザックリとした

勘定でした。

D樹くんは愛車だというレガシィにわたしを

乗せて「ちょっとだけ寄り道してもいいかな」

と言い、こんなところがあったんだなーと

いうような小さな海岸に連れて行って

くれました。

砂浜にと続くコンクリートの階段に

並んで座り

波の満ち引きと満月を眺めました。

火サスならこの後

撲殺か絞殺か刺殺され

死亡することに

なりますが

婚活ですから死にません。

「オレ、いさおちゃんのこと好きになっちゃった。好きになってもいいかな?」

という

イケメンじゃなかったら

絶対言ってはいけない

であろう言葉と共に

D樹くんはとても自然にわたしに

キスをしました。

あっモチロン嫌じゃなかったです。

むしろ心の中は

「うおおおーキタキタ
キタァーー!!
やるねぇ!にいちゃん!」

と大いに盛り上がっていました。

ヤリ目かなぁと思えば、それ以上の

ことはせず「今度は昼間デートしようね」

と家まで送り届けてくれ、爽やかに

去って行きました。

わたしは久々にドキドキして

いい気分になっていたのですが

この後やはり落とし穴が待ち受けて

います。

良い感じになっても必ずと言っていいほどに

落とし穴がある。

これも婚活市場という

百鬼夜行の猛者どもが

うようよいる場所の

市場原理とも言えるで
しょう。



悲しいかな続きます。