西武の通勤型電車で秩父に行くなら… | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

荒川夢悟「テツろぐ」-新101系.JPG

西武鉄道から赤電車が消滅してからは、通勤型電車による秩父方面への電車は、山下り用のモーターが逆回転したくなるような電気回路を組んでそれをブレーキ力に変える抑速ブレーキのある系列で運転されてきました。
その代表が、101系や上の写真の新101系、そして301系です。

荒川夢悟「テツろぐ」-西武3000系.JPG

近年、モーターが逆回りしたくなるような電気回路を組んだ時に発生する電流を架線に返す電車が主流となり、これは近くにそれを消費する電車がいないと効かず、列車本数の少ない場所で走るのはあまり好ましくありません。というのは、電気的なブレーキが効かない時に自動的に切り替わる車輪を挟み込んで摩擦力で停まる方式のブレーキは、かけ続けたまま長い距離を走ると力が弱まってゆくのです。危険な面もあります。
そこで西武鉄道では、列車本数の少ない西武秩父線に電車が走っているのと同じ環境を保つ設備を導入、違う系列も走れるようになりました。西武最後の3ドア車3000系もその1つです。

荒川夢悟「テツろぐ」-西武新2000系.JPG

それから片側4ドアの新2000系もよく使われるようになりました。交換待ちなど駅で長く停車する場合は、車内保温のため各車両1ヶ所を残してドアを締める機能も追加され、この一部ドア締切機能のない3000系は冬は交換待ちの度に車内が冷蔵庫になるため、都心側での運用に就いています。
ちなみに101・新101・301系は乗務員室の隣のドアを残して締切ることができます。

荒川夢悟「テツろぐ」-西武20000系.JPG

新世代の電車で青い帯の20000系も見られる時があります。写真は西武秩父発ではなく編成も10両のものですが、この仲間の8両編成が使われます。

荒川夢悟「テツろぐ」-西武30000系.JPG

そして、現在も数を増やしている「スマイルトレイン」こと30000系も西武秩父に顔を出すことがあります。
土休日や今のような芝桜のシーズン、夜祭に運転されますが、時によって何が来るか分からない西武秩父までの通勤型電車。選べるなら、どれに乗ってみたいでしょうか?