耐震、耐震に耐震を重ねる東海道新幹線 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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今年の夏に駿河湾で発生した大きな地震…。残念なことに、犠牲になられた方もおられます。交通は、東名高速道路が上り線が崩れ、突貫工事でやっと開通、しかしながら安全性が今も疑われているのは言うまでもありません。
それに対して近くを並行して走る東海道新幹線は、安全確認の後に復旧し、運転を再開していきました。東海道新幹線や東海道本線は耐震対策が多く施されていることは以前にも触れましたが、それに加えて、さらなる耐震工事を施行しようとしています。
荒川夢悟「テツろぐ」-東海700系.JPG
今年起きた地震は、東海地震との関連は薄く、今後もっと揺れの大きな地震の発生が懸念されています。東海地震に対しても対抗する措置は取られていますが、JR東海は「やれることは全てやる。起きる前にやる」とさらなる安全性の向上に莫大な投資を決めました。
地盤の強化はもちろん、脱線防止ガードの延長や、車両側にも脱線防止ガードを越えて新幹線が脱線しても、台車に引っ掛かって被害を抑えるという二重の安全対策も盛り込まれています。これは、新潟県中越地震の際の上越新幹線の脱線も教訓になっています。
鉄道の業務に従事する人も「安全の確保は、輸送の生命である。規程の遵守は、安全の基礎である。執務の厳正は、安全の要件である」のもとに動いています。早く「日本の鉄道なら安心だ」と全ての鉄道会社に対して言えるような時代が、早くくれば良いと切に願います。
日本の大動脈の東海道新幹線。その見本となるべく、これからも進化を遂げ続けます。