西武6000系バラエティ | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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今回は、よりマニアックになってしまいますが、現在も進化中の西武鉄道の6000系のバラエティをご紹介したいと思います。
西武6000系は、製造はその前年から開始されましたが1992年6月に池袋線でデビュー、早いもので18年経過してしまいました。当時の池袋線は、まだ8両編成が主流でしたので、西武初の10両固定編成のためラッシュ時の限定運用から始まりました。
現在一番多いのが、この前面が白いタイプです。地下鉄有楽町線のみならず、副都心線にも直通できます。番号の末尾が9のものは、車内のドアの上の案内表示器が液晶テレビタイプ(スマイルビジョン)になっています。
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こちらは、有楽町線直通専用タイプ。副都心線直通(一番上のタイプへ)改造が進んでいるため、残りは少なくなっています。前面がシルバーなのが特徴で、ほぼデビュー時の形を留めています。
写真でも分かりますが、6000系は西武線方面ではない和光市行の運用が、有楽町線でも副都心線でも見られます。西武線内では見られない貴重な表示です。
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こちらは、新宿線に2本だけある試作車です。最初に池袋線にデビュー、機器の配置が量産車と異なるため地下鉄乗り入れ改造が見送られ、新宿線専用になりました。拝島線への直通でも見られます。
今回西武6000系を採り挙げたのは、東京メトロ副都心線開業に対して、ここを走る車両で新型を出さなかったのが西武鉄道だけというのが興味深いためです。当の東京メトロはもちろん、直通運転を行う東武東上線にも新型車両が登場しました。そして3年後に副都心線とつながる予定の東急東横線も、現在新しい形式の電車が増えているところです。
長い間走り続けてきた西武6000系が横浜に向かって疾走するようになれば、ますます認知度は上がると思われます。その時は、多摩地区や横浜地区の乗客にも愛される車両となるよう切に願います。また、現在の西武鉄道社長が「横浜方面に行く新しい特急電車を、走らせられたらいいな」と発言したのも、果たして実現に至るか注目されます。伝統を貫く車両の中に、新風を巻き起こす夢の列車が混じるのでしょうか!