鉄道ピクトリアル増刊・京阪特集発売中! | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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今月20日に発売になった鉄道雑誌「鉄道ピクトリアル」の8月号の増刊号として、京阪を特集したものが発売され、多くの書店に並んでいます。
京阪は、関西の私鉄としては一風変わったところがあり、競合するJRや阪急に対し、線路のカーブが多く高速運転ができないためサービスで対抗する一方、路線によっては路面を走ったり登山電車になったり、車両も非常にバラエティーに富んでいます。また、他の大手私鉄が電車を走らせるために使用している直流1500ボルトの電圧に昇圧した時期も遅く、電圧が低かった時代から走っている車両もまだ残されています。
そんな京阪を知るための、かなり詳しい本です。会社側の人が執筆した記事が多いのも特徴です。
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こちらは、過去に当ブログで紹介した旧京阪3000系の、大井川鐵道3000系です。現在京阪には8000系30番台として1本が残るのみで、近い将来の8000系のリニューアルからは対象外とされ、その後の動向が注目されています。こうした古い車両や、既に消滅したものなども詳しく記載されており、京阪の歴史を知ることもできます。
中之島線開業に伴って、再び新しい時代を迎えた京阪。会社の裏側まで知ることのできる貴重な1冊です。最近は、鉄道ごとの解説本の出版が以前ほど活発でなくなっており、その意味でも価値があると思います。関西の私鉄に興味がある方、また京阪の利用者にも、是非お勧めします。まずは立ち読みから始めて、興味が持てたら購入されるのが一番かと思います。非常に充実した内容です。