真岡鐵道のSL列車 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

荒川夢悟「テツろぐ」-真岡C12.JPG
一昨日の当ブログで紹介した、茨城県の下館と栃木県の茂木を結ぶ、旧国鉄真岡線の真岡鐵道。実はここ、真岡鐵道にもSL列車が存在します。関東の私鉄では、この他に埼玉県の秩父鉄道でも運転されています。
真岡鐵道のSL列車は、ほぼ年間を通した土休日に運転されるのが特徴で、冬はお休みとなる秩父鉄道とはここが違います。もっとも、秩父鉄道は1両の蒸気機関車で頑張っているのに対し、真岡鐵道にはC11 325とC12 66の2両が稼働状態にあるのが強みです。客車は、JRでも普通列車から身を引いた50系を牽引します。
写真のC12 66は、遠野凪子さん主演のNHKの朝の連続ドラマ「すずらん」の撮影で使用され、この機関車を見ると橋爪功さんが演じた駅長の、駅名を告げる「明日萌ー!」という声が今にも聞こえてきそうな感じです。
荒川夢悟「テツろぐ」-真岡DE10.JPG
ちなみに時刻表を開いて見ると、真岡鐵道の夕方の下り列車に「SL列車運転の日は真岡で乗り換え」と記載されたのが存在しますが、これはSL列車の真岡までの回送を兼ねたもので、先頭にディーゼル機関車のDE10 1535が立ち、蒸気機関車を後ろ向きに連結したまま走ります。真岡で一般車両に乗り換えということになります。50系客車が目的であれば、この列車に乗車すれば特別料金は不要です。
真岡鐵道のSL列車乗車には整理券が必要で、JR東日本のみどりの窓口や関東鉄道常総線の有人駅でも購入が可能です。秩父鉄道は山や川などに沿って走りますが、こちらはのどかな田園風景が多く、また一味違った旅になります。首都圏から比較的近い場所で乗れるSL列車、興味がある方は体験されてみてはいかがでしょうか。