600系新幹線がない理由 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。


皆さんは、新幹線の形式を見ていて、不思議に思うことはないでしょうか?どうして600系新幹線がないのか。
新幹線は、開業前の試験車1000形に始まり、東海道新幹線開業から活躍を始めたのは、来月引退を控えている0系。そしてその後継車として登場、現在山陽新幹線で活躍する100系、東北と上越新幹線用に開発された200系、初代「のぞみ」として登場した300系、山形新幹線「つばさ」用の400系、山陽新幹線用にJR東日本が開発、のちに東海道新幹線にも乗り入れ、その形態が大人気の500系。
そこまではいいのですが、次に出たのは東海道と山陽新幹線用の新世代車両700系、その改良型はN700系、九州新幹線は、これに続いて800系となりました。
どうして600系新幹線がないのか。犯人はここにおりました。

600系新幹線を飛ばした犯人は、JR東日本が開発したオール2階建て新幹線、初代「Max」ことE1系です。
実はこのE1系こそが、600系新幹線として製造認可を得るべく設計されていたのです。当然JR東海はこれを知っていますから、新しい新幹線車両を次の700系としたわけです。
600系の名をE1系に変更したのは、JR東日本が今後のビジョンを考えてのことです。今はJR東日本の新幹線はこれに続き、E4系まで誕生、近い将来の東北新幹線の新青森延伸の際には、新型新幹線E5系も出ると言われています。
これが、600系新幹線のない理由です。ちょっとした話のネタに使われてみてはいかがでしょうか?