こんにちは、

あるいははじめまして。

日々の献立を綴っています。

よろしければ立ち寄っていってください。

 

松山空港にB747が就航していた今は昔、

縁あって愛媛県をよく訪ねていました。

ある時松山在住の友人に、

夕食を案内してもらいました。

 

最も驚いたのは寿司屋の醤油です。

関東の辛い醤油より色がもろみに近く、

このときは口に合いませんでした。

ところが別の機会に南予の鯛めしを食べた折に、

ああ、コレは甘い醤油だな、と得心したのでした。

 

同じ鯛めしでも、中東予では炊き込み、

南予では刺身に卵黄と甘い醤油を絡める、

といった差異があります。

妻に供したところ

「やっぱ甘い醤油だね」とのことでした。

 

何と言いますか、

完成された料理には根拠があると思い知ったのです。

南予の鯛めしには甘い醤油、

宮崎の冷や汁には麦味噌。

どちらも不得手ですがレシピを守っています。

何故ならオリジンが美味だから。

郷土料理の探求はリスペクトとコピーが前提かと。

そのように思います。

 

 

献立

鯛そうめん 錦糸卵 干椎茸 大葉

鯛切身煮付け

平目あら温つゆ

 平目あら 干椎茸出汁 八海山 砂糖 醤油

海苔巻き (デリ)

 

鯛そうめんは愛媛県全域で食べられています。

イメージとしては鯛を丸一尾甘辛く炊いて、

盛り付けた素麺に載せる豪快な料理です。

煮汁に素麵を浸して食べる品です。

それをどのように再現しようかと思案中に、

鮃のアラと出遭い補足食材としました。

 

 

妻は素麺を好みません。

敢えて出すからには目新しさを演出します。

温つゆでの蕎麦やうどんは受け容れているので、

これもその一派としてもらえたらと思います。

 

 

お付き合いくださりありがとうございます。

能登半島の復興が進みますよう心より願っております。

暑中お見舞い申し上げます。