オルゴールには鎮静効果があると思います。

いえ私は常に冷めていますので、

どう表現したらよいものかと戸惑っています。

 

とは言えクラシックに触れられる美術館です。

私の琴線に触れているのは間違いありません。

その多くはクラシックの定番曲や讃美歌です。

欧州の音楽が神への捧げものとして生じた歴史は、

無視出来ないものです。

 

何度目かの訪問なので欲張らないことにしました。

サンドアートの題目は「鶴の恩返し」

このヴィジュアルの美しさには涙がこぼれました。

哀し気なヴァイオリンとピアノの演奏が、

生である必要を強く感じました。

 

レストランでもランチライブを聴けて幸せでした。

演奏者さんもノったのか二曲も追加してくれました。

 

特別展ではポップアーティストの作品に触れました。

「last supper」や「first breakfast」は楽しいものです。

またテキストの上にドローイングするスタイルで、

そのテキストにも目が行きます。

el dia de la madre と読み取れた絵画のタイトルは

「母の日」でした。

 

そこでスペイン語のフレーズを思い出してしまいました。

教育TVの講座で紹介された歌…

no me digas adios amor de mujer

no me digas adios jamas jamas…

どう考えても教育的ではないオトナの痴情です。

今日一日脳内に鳴り響きました。笑

 

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山梨県の甲州種ヌーヴォー解禁は11月3日です。

毎年この日を心待ちにしています。

そして普段は酒を口にしない妻が、

なんだか甲州ヌーヴォーを楽しみにしているのです。

 

彼女曰く「ワイン祭り」とのことです。

ふたりドランカーでは日帰りの敷居が高くなるので、

泊まって飲みます。笑

 

11月は機会を逸しましたので今更の訪問です。

立冬の候は紅葉と柿を楽しめます。

しかし今は春を待つ季節なので鮮やかさには欠きます。

それでも癒されるthe扇状地と盆地の冬です。

 

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ホテルに併設されたワインカーヴには、

地元ワイナリーの作品が集結しています。

一堂に会したそれらを試飲(有料)出来るのは愉悦です。

時には見ず知らずの人と語り合うこともあります。

ワインが取り持つ縁は素敵なものです。

 

試飲ひとつに30mlを口に含むとして、

30回は繰り返しましたので900mlは飲んだ筈です。

ボトル一本が750mlなので、

塵も積もれば山となる典型例です。笑

結局新酒を含めて6本ほど購入しました。

 

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夕食はもちろんフレンチをいただきます。

このレストランは少々無骨な面があるものの、

良心的で量もあるので信頼してきました。

その思いを考え直すきっかけとなりました。

 

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オードブル/生ハムと小蕪のサラダ仕立て 柿のdressing

コレつまらないです。生ハムのひとつ覚え。塩辛いだけ。

蕪が塩もみされて和食に寄せててもそれはそれ。

生ハムの扱いに改善の余地があります。

 

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スープ/野菜のポタージュ

豆を含み生クリームでまとめられた完成度に惚れました。

リッチなスープです。

 

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魚料理/真鯛のポワレ 南瓜のソース

定石過ぎるくらい定石です。正統ポアレ。

ソースは南瓜の味がしてgood。

フレンチはソースが命とか言うけれど、

ワイン塩など添えて憎いです。塩のほうが引き立ちます。


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肉料理/国産牛腿肉のロティ 

赤ワインソースに笑いました。

明らかにウスターソースの味と辛味が有ります。

よくもかようなソースをいけしゃあしゃあと出せたものです。

タリアータは申し分ないので、

ソースとは離して塩を添えてください。

むしろ塩のみのほうが評価は下がりません。

このウスターはあんまりです。

料理長の目を盗んで作ったのですか。

駄作でしかありません。

 

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デセール/紅茶のシフォンケーキ ブラッドオレンジソルべ

方向性は誤っていませんが、

もう少しホイップクリームが欲しいところです。

日本のデセール&ドルチェが水菓子に寄っている中、

炭水化物を置いたスタンスは評価します。

そうは言っても歓迎しない品でした。

 

甲州種は世界中に認知されている品種です。

日本の固有種でもあります。甘味と酸味のバランスが良く、

主張が控えめで飲みやすいワインです。

世界標準のシャルドネと較べるとそれは明らかです。

どちらかと言えばソーヴィニョンブラン寄りです。

 

日本一のヴィンヤード山梨県を、

これからも応援申し上げます。

 

 

お付き合いくださりありがとうございます。

дякую デャークユ。