こんにちは、
あるいははじめまして。
日々の献立を綴っています。
よろしければ立ち寄っていってください。
今回は長文です。
お急ぎの方は飛ばし読みしてください。
青い草をくわえたスズメを見かけました。
まるでオリーブの葉を箱舟へ運ぶ鳩の如く、
神々しく見えたのは何かバイアスがかかっています。
スズメは春から秋にかけて、
2~3回繁殖すると言われます。
その二度目の巣作りの最中なのでしょう。
外国人が日本の雀にメロメロになってるらしい。
そんな話題を目にしました。
解説動画ではあたかも日本の固有種のように、
語られれていたのでそれを正したく補足させてください。
日本に棲息するスズメは英語で"tree sparrow"
と呼ばれます。その名の通り森の雀です。
この種が本来のスズメです。
では何故そえう呼ばれるのかというと、欧州では、
tree sparrowの生息域をhouse sparrowが占拠します。
つまり欧州にも日本と同じ種のスズメが森に棲息します。
(Jack Sparrowネタでなくてスマソ)
元来スズメという種はヒトに寄生してきた鳥です。
日本では平安時代の文献に登場するので、
ヒトとは1200年以上の付き合いということになります。
とは言え付かず離れずを貫いてきた種です。
ヒトになつかないながら人里にしか住まないのです。
かつては稲作の害鳥とされました。
その数は最盛期の二割まで減っています。
現代日本の家屋は気密性が高まり、
スズメが営巣出来る軒下の隙間などは減りました。
そこで何処で繁殖しているかというと、
私の知る限りでは駅の屋根、歩道橋の隙間、
TDS内lost river deltaとarabian coastを、
渡す橋の桁などで確認しています。
2008/10 宮古島平良市(当時)にて。
街路樹の黄色の粒はすべて雀です。
沖縄の家屋は台風に耐え得るようRC構造が多いため、
ヒトの家屋に寄生するのは難しいと思われます。
一方欧州では、
イエスズメ(house sparrow)のほうが体格が大きく、
スズメの生息域を奪いました。
そしてスズメは森へ追いやられたので、
tree sparrowと呼ばれることとなったのです。
なお北米のイエスズメは人為的に移殖されました。
日本では北海道に於いて、シベリア伝いに、
極東に達した群れの個体が飛来した例があります。
日本でのイエスズメの繁殖は、
確認されていない模様です。
そんなスズメは日本ではメジャーな鳥です。
冬に縮こまって羽毛を立てる様は
「ふくらすずめ」と呼ばれ愛されています。
頭は褐色、顔は白、背羽は斑な褐色てす。
頬に黒い斑点があるのが特徴です。
この体色は土面に於いて見事な保護色として働きます。
都市部ではもはや害鳥ではありません。
椋鳥のように一箇所に集まって騒いだりしません。
雛には小さな昆虫を与えますし、
農耕地でなければ雑草の種子を食べてくれます。
むしろ益鳥とする一面を持ち、
害鳥という汚名は昔のものです。
どうか彼等に、
鷹揚に接してくださいますようお願いします。
※出典
スズメ - つかず・はなれず・二千年
三上修 著 岩波書店
イラストは週刊モーニングで「とりぱん」を連載中の
とりのなん子 先生です。
献立
牛ロースsteak
自家栽培すべりひゆ
ブルーベリーとアールグレイのパン
妻から夕食不要と申告がありましたのでぼっちめしです。
と言いますか、
普段から時差食なので毎日がぼっちめしとも言えます。
何だか哲郎とメーテルが、
いつもビフテキを食べるのに似た既視感がありますね。笑
焼くだけで簡単なものですから。
焼き加減はレアです。
お付き合いくださりありがとうございます。
дякую デャークユ。