こんにちは、

あるいははじめまして。

日々の献立を綴っています。

よろしければ立ち寄っていってください。

 

 

たまたま観たYouTube動画は、

日本分断統治もあり得たという内容でした。

二次大戦終結後、ドイツや朝鮮半島のように、

日本も南北に分断されて、

英米と中ソがそれぞれ統治していたかもしれない。

という話はご存知の事かと思います。

 

件の動画に参考として紹介されていたのが、

新海誠 監督 2004年公開の映画

雲のむこう、約束の場所」です。

 

この世界の時代設定は1996年。

かつて北海道と呼ばれた地はエゾと呼ばれ、

アメリカと敵対する国家集団

「ユニオン」の実効支配下にあります。

エゾの中心には高い塔がそびえ立ちます。

自力で飛行機を制作する主人公たちは、

いつか自分たちの飛行機であの塔へ行こう!

と夢見ます。

 

ところが三人のうちのひとり、

サユリが失踪したことで、

二人の少年たちは飛行機への情熱を失います。

なぜなら、ふたりは、

サユリを塔に連れて行く約束をしていたからです。

 

続きは↓↓に記します。

御用の無い方は飛ばしてください。

 

 

献立

グリルドラム

マッシュドポテイトウ

 

妻は泊まり出張ですのでぼっちめしです。

もちろん背徳めしにします。笑

ラム肉はどちらかというとヘルシーと言われます。

そこでマッシュドポテイトウは、

生クリームをたっぷり足して仕上げます。

 

 

もったいぶっても残しても意味が無いので、

勝沼醸造2022年甲州種新酒も開けます。

 

舌先にピリピリと発泡感があって好みです。

tastingの時より辛口になったような気がします。

 

 

 

お付き合いくださりありがとうございます。

дякую デャークユ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サユリに好意を寄せていたヒロキは失意に沈み、

故郷の青森を離れ東京で孤独な生活を送ります。

一方タクヤは優れた知性を発揮して、

平行世界の研究に熱心に取り組みます。

 

そんなあるとき研究所長の冨澤は、

三年間眠り続ける少女を引き取ります。

塔は現実世界を平行世界と置き換える装置であること。

その少女の意識レベルが高まると、

塔の稼働力も高まること。そう踏んだのてす。

 

少女が覚醒すれば、

地球のすべてが平行世界と置き換わり、

眠り続けるなら塔は真価を発揮しないと示されます。

 

そう、その少女はサユリだったのてす。

 

 

このストーリーにおいて北海道がユニオン領で、

津軽海峡が国境で、

一触即発の緊張にある設定は重要ではありません。

 

サユリが苛まれる孤独な夢と、そこにサユリの居ない、

サユリの夢を見るヒロキの苦悩が、

形而上のものとして描かれます。

 

それと対比されるのが、

平行世界≒パラレルワールドです。

こちらは形而下のものとして描かれます。

 

それらに関連性があると唱えるのが、

脳の働きを研究する真希です。

夢も平行世界のひとつということのようです。

 

 

以下ネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

タクヤはヒロキに向けて、

サユリひとりと世界人類のどちらが大切かと問います。

これは後の「天気の子」や「すずめの戸締まり」

で提示される「人柱」の概念です。

 

結局はサユリを塔へ連れて行くという約束を遂行した、

ヒロキの自己満足に過ぎません。

塔を破壊すれば、

サユリを覚醒させられたという展開でしたので。

人柱という犠牲を払わずに丸く収めたという点においては、

「天気の子」よりは大団円だったと思います。

 

またエゾに暮らす分断された民を描かなかったのには、

リアリティに欠けて不満が残ります。

また鉄道シーンを緻密に描くのは新海さんの特徴ながら、

架線があったり無かったりなのは、

"鉄"としてはとても不満な要素です。

 

そしてまた、

東京からも見える塔の高さは宇宙エレベータ並でしょう。

その頂点を簡易な飛行機で上昇するのも、

そこの気圧や酸素濃度を無視していて、

強く残念に感じます。

 

まあそれでも「天気の子」のほうが、

boo要素は多かったですね。

レインボーブリッジが水没するなら、

高島平も水面下の筈ですから。