スマートフォンのリマインダーには
「たまかい」
の文字が記されています。
それが魚との認識はあるものの何故、
そこに残っているのかはまったく記憶に無いのです。
そんな折りにYouTubeにてお勧めされたのが
「クエタマ」の動画でした。
そしてまたYahoo!のタイムラインに現れたのも
「クエタマ」のトピックでした。
クエタマという魚は人為的に作られた種です。
日本在来種のクエと、
主に東南アジアやインド洋に棲息するタマカイを、
人の手に拠り交雑させたのが始まりです。
どちらもハタ科なので交雑は可能です。
そいつになぜ注目が集まるかと言いますと、
在来のクエと交雑の可能性があり、そしてまた、
人為的に作られた種としては、それ同士での、
繁殖が容易らしいという研究に拠ります。
タマカイの性質上から大型化するので、
生態系に影響すると強く危惧されています。
そもそもは高級魚のクエを早くに、
大型化したく交雑させたのが始まりとのことです。
養殖を目的として人の手に拠り交雑させた種が、
不測の事態により逃げ出したとの見方だそうです。
食料供給という大義はあるものの、
高級魚だからと交雑させたのでは、
一攫千金の様相がありその大義も薄れます。
ヒトにせよ動植物にせよ、
棲み分けがあったからこそ、
争いが避けられてきたのだと思います。
ライオンキングの作中で、
あそこから向こうは我々の土地ではないから、
足を踏み入れてはならない。
とムファサはシンバに教えます。
かつての人類もそうであったと思うのです。
しきたりが違うから、宗教が違うから、
あっちとは断絶しておこうと。
そのことを無視して大局の偽善の元に、
渾然一体のカオスへ陥れた、
西洋文明の思い上がりは見逃せません。
大義名分のもとそうして搔き乱されて、
いずれは収拾がつかなくなり、
この文明は滅びてゆくのだと思うのです。
ともあれ、
生物多様性の尊さに気付くのが、
500年遅かったようです。
人為的な移植・交雑は、
細心の注意のもとに行われるべきものです。
お付き合いくださりありがとうございます。
дякую デャークユ。
夕食はデリの弁当を頼りました。
妻にはとんかつを当てがったものの、
私は魚と野菜で満足です。